月刊NEU 改訂復刻版

予期せぬ事故。 プレデターズスケルトンクリュー。カッスカスの雅。捨て鉢検索性障害。蜜蜂TV=WAX TVじゃなくてWASABI TV。ソンズオブメビウス。

 ラスカルミュージックそんなにラスカルいるなら一匹くれっ!

 牛追いの祭り(アモンデュール)ではなくスプリングカスパンフェスティヴァル(高校生)。農業インダストリアルの誕生。

  あなたはいまほんとうに音楽を聴いているのか?

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※本冊子『月刊NEU 1号 buffalomckee特集』改訂版は、buffalomckeeのBOX1リリース後にリリースされたものの改訂復刻版です。本冊子収録のbuffalomckeeインタビューは、BOX1の作品群中心の内容です。2014年にリリースされたBOX2および、ベスト&ワースト盤には、その後のbuffalomckeeの作品について、白盤黒盤それぞれのライナーノーツにて詳しく対談形式で紹介しています。本冊子のbuffalomckeeインタビューとはまた違う、アーティスト本人による音楽制作の方法の紹介、その音が生まれた背景についても迫っています。かなり長めのライナー。

→THE HISTROY OF BUFFALOMCKEE

scavenger8/immortal1 白盤 ライナーノーツ付

→Nigra Historio de buffalomckee

scavenger9/immortal2 黒盤 ライナーノーツ付

各950円。scavengerタイトルオーダー→nijikama@gmail.com

白盤黒盤はbuffalomckeeライブ当日にも入手可能

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捨て鉢検索性障害。

スプリングカスパンフェスティヴァル。

農業インダストリアル。

 あなたはいまほんとうに音楽を聴いているのか?

 Buffalomckeeの音源BOX聴く会にひと晩つきあったのだけど、そこで曲名とかもリアルタイムにできていったのだけど、これバッファローマッキー。

Buffalomckeeの音源BOX聴く会で最後に聴いたのがすごくLAFMSっぽかった。LAFMSって言ってもなんだそれ?ってなりますが、ロサンゼルスフリーミュージックソサエティーか遠足か(遠足はウィーンのアールブリュハウス)って音で衝撃だったのですが、そのあとさらに聴いたNucha Pacha(ヌチャパチャ)※1も驚きのテープサウンドでほとんどRRRの世界。でRRRってなに?って感じですが、レーベル。RRRというレーベル。ループ盤とか不思議の恐怖のアリスの国とかおもしろいノイズを出すレーベルがアメリカにありました。RRRとかMISSING FOUNDATION(中原昌也の『12枚のアルバム』のある回ではミッシング・ファウンデーションだけを聴いたり、ネガティヴランドのCAR BOMBの話が・・)とかNEGATIVLANDとか、いま聴いてる人はいませんね。先日、360°recordsからもアルバムをだしているF.L.Yのリーダー山田民族さんに会ったのですが、ダブにもテクノにもとても詳しく、そしてクンビアの旋風でどさくさにたちあがっておもしろいここ数年の無国籍バンドブームがはじまる前からひたすらずっとひとりでそれをやっていた彼が言うには、NWW(ナース・ウィズ・ウンド)こそがもっとも優れた音楽の完成形のひとつではないかと言ってました(ちなみに山田民族さんはバッファローマッキーのことをダイナマイトマッキーと言っていて、めでたくそれがbuffalomckeeBOX2であるディスクのタイトルに)。優れた音楽の完成形とは・・・?

 それはなんでしょうか?

 でBuffalomckeeですが、これは高校の文化祭でNEUった音からLAFMS、ダムダムTVまで多数収録ですが、これがまあひとつ音アップするたんびに某フランス人の神経をもんのすごい逆撫でするみたいで最高。その神経逆撫でも全部ライナーに収められ、自分の初ベスト音源リリースに、あらゆる音楽の罵倒のなかでも最高峰のひとつともえいる罵倒言辞を収録というのはいままでになかった。アモンデュールがマッドマックス化してそれが日常になってしまった某ヤン校みたいなこの音源たちの衝撃はシェアハウススラムとあらゆる級に分離した近未来の日本そのままです。でもばくぜんとした恐怖一般ががっちがちに投影されたエディットミュージックやエスケープミュージックとは別のなにか音と音の単純な交換がここにただただ。雅とわさびのこのノイズ愛は恐怖の形式だけが反復する他の音楽とは違います。そして農業インダストリアルの誕生。このBuffalomckeeのBOXがリスナーの対他感覚、対音楽消費文化感覚を確実に変化させていきます。優れた音楽の完成形とはそれはなんでしょうか?

それがなんであるかを言う者を信じることはできない。信じてはいけない。正しい音楽の聴き方を喧伝する者たちがいる。信じられません。しかし優れた音楽にならないことならはっきりいろんなことがわかります。あまりに多様な根が欠如したままで生じるある状態。でもミニマルは最高です。予期せぬ事故に気づかぬまま新学期を迎えること。そうして新学期を迎えてしまっているアモンデュールがマッドマックス化してそれが日常になってしまった某ヤン校のアドレッセンスそのまんまの無防備でもあります。ひとり無防備都市です。

 Nucha Pacha(ヌチャパチャ)※1 虹釜が間違えて何度もNucha Pacha(ヌチャパチャ)と言ってますが、正確にはNUCHAPAN(ヌチャパン)です。しかしこの際Nucha Pachaに変更してもいいかとBuffalomckee本人が言っています。

 『月刊NEU』※

 『月刊NEU』は毎月違う月刊をリリースする計画第1弾。※

バカな批評家やオーガナイザーによって積年にわたり積り積もった、また勝手に音楽の聴き方はこうだと信じこまされて、医者の処方をまっとうにそのまま信じているような、いろんな無駄過ぎた音楽の苦しみを解放する計画です。その第1弾がBuffalomckee特集の『月刊NEU』。

※毎月違う月刊をリリースするかわりに無機むき音響研究所とimmortalの活動がはじまっています。

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