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2020/7/6 呪怨とか

●ウエストワールド全て見切った。
論文のためじゃなかったら途中離脱してただろうな…

難易度が高い脚本の割に、なんか考察してやんよ!という気が起きないんだよな。そもそも西部劇とかあんまり興味ないのと、とにかく人殺しとけば面白いやろという下品さが気になってしまったかも。

このドラマの凄みは、普通そんな丁寧に描かれない「AIが自我を持つまで」を1シーズン丸ごと使って描いてるところだと思う。しかもその手法が「ループもの」。かなり斬新。
ただ、この丁寧さが個人的にはテンポの悪さに繋がってしまったな……

あとやっぱり自分は「どこまでがシナリオ?」みたいな境界曖昧な感じが好きじゃないんだと実感。
語り手への絶大なる信頼と共に物語を楽しみたい。
そもそもあんまり感情移入して見るタイプじゃなくてモニタリングを見てる感覚なので、物語自体は疑いようのないものであれと思ってるのかもしれない。
「ドロステのはてで僕ら」はもう語り手を信用するしかないシステムになってるのでガッツリ見入れました。


●「呪怨」Netflixで見た

これはもう「闇の平成史年鑑」だな。もちろん脚色もあるけど、うまく現実の事件とフィクションがリンクしてる。自分はギリ生まれてない時代だけど陰鬱な肌感はかなりリアルに感じられてよかった。
リアルスコープみたい。

Wikipediaだけでも吐き気するような事件を実写化してる場面とか1つ1つのコンテンツも"本気"って感じなんだけど、それらが箇条書きになってない。少しずつ絡み合ってるからすごいな。これはミッドサマーに近いものを感じた。

「怖い」ってより「嫌」に近い。自分もホラー苦手だけど「嫌」はまあまあ耐性があるので完走できたのかも。途中「人類が考えうる殺人の中で最も嫌な殺し方」みたいなシーンもあるけど、もうグロが飛び抜けすぎて逆に現実感ない感じだったな。

あと「なんでお前はこんな怖いものばっか集めてんだよ」的なセリフが何回か出てきてちょっとメタだなと思った。確かに「怖いものを見たい」って感情の原点全然わからないな。

しかしそれこそ「呪い」の力なのかもしれませんね…
霊的なものは人に記憶されることで生を維持しているので、「霊的なことを伝承するこの世の人」は重要な人物ですからね……

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