少しだけ寂しくて、悲しかった話
こんばんは。
すっきりとした冬の風を吸い込みながら、澄み切った夜空を見上げる時間を少しだけ取るようにしている蛇骨です。
少しだけ寂しくて、悲しかった、という話を昇華したいから書こうと思います。
まだ夏も前だと言うのに暑くて、でも若葉が一番碧くて瑞々しく芽生えて来る時。その時は、私にとって大きな一歩を踏み出した時でもありました。
私は、とある人と出会ったのです。
その人は優しくて、頼りになって、とても褒めてくれる方でした。
やりとりや通話を重ねていって、その時の縁をずっと繋いでいくのだと思っていました。ですが、その人は落葉と同時に離れて行きました。長いようで短い間でした。
会おうという約束も、当日散りました。何の説明も連絡もなく、あの人は秋と一緒に駆け去って行ったのです。去って行ったことに、得も言えないほどの感情が沸き上がりました。
去って行った理由も、実は分かっています。ですが、少しだけ、ほんの少しだけ私にも何か連絡が欲しかったです。
私は、心療内科のカウンセラーさんのお墨付きの人間不信です。それが誰であっても、人を信じるということが出来ません。家族にも友人にも、本音で話すということも出来ないです。
本音をすべて呑み込んで、建前ばかり並べて生きています。人間関係も浅く狭くです。関わっても、出来る限り人とは近づき過ぎない、という距離感を保つようにしています。
それが、アダになったんでしょうか。もう少し、その人に声をかけていれば、近くに寄り添えれば良かったのでしょうか。そうすれば、何も言わずに去って行くことはなかったのでしょうか。
…でも、この距離感を保っていたから。
私は必要以上に傷つかなくて済んだのかもしれません。
約束をしていた当日、何も連絡がなく来なかったことに「やっぱりかあ」と思うだけで、終わりました。あっさりと、その事実を受け入れた自分が居ました。
信用できると思っていたから、少しだけ悲しかったけど。連絡もなく、来なかったことが寂しかったけど。
これを書いて昇華できるかと問われれば、答えは「いいえ」です。
しばらくは私の心の中でくすぶるでしょう。
置いていかれた約束を、私は心の端っこで小さくなって抱えて居ます。
いつかこの約束が、違う形でもいいから、叶うことを願って。
「いつか会うのが楽しみだね」
一番の友人が居ます。ゲームで出会った友人です。しかし中高の友人よりも、一番親しいといっても過言ではないほどです。(そもそも中高の友人が疎遠過ぎて、今や「友人」と呼んでもいいのか怪しいところですが)
通話やメッセージを交わしながら、その友人と「いつか」という言葉を重ね合って、ほど遠い約束を交わすことがあります。
その約束が、叶えば。
きっと私は置いていかれてしまった約束も、叶うと思うのです。
それまでは、約束を抱えて過ごすと思います。
今の友人と本音で話し合える時が来ることを願いながら、
ここで締めくくろうと思います。
読んでくださりありがとうございました!
次回の更新もよろしくお願いいたします。