Foundation 900シリーズを学習制覇するにあたり
この記事を読んでる方は恐らくIT業界にいて、マイクロソフトの認定資格MCPを取得しようと思っている方か、既にMCPをお持ちの方だろうと思います。
このコンテンツが対象とする読者は、これからMCPのFoundation科目の認定を受けようとする方になります。認定を受ける時期によって試験範囲が異なるため、既に認定を受けた方はこのNoteを読むよりもご自身でLearnを再読し、プラクティステストで現状をご確認いただければと思います。
このコンテンツは次のような内容で組まれています。
1.Foundation 900シリーズを学習制覇するにあたり
2.MS-900のねらいと学習方法
3.AZ-900のねらいと学習方法
4.DP-900のねらいと学習方法
5.SC-900のねらいと学習方法
6.AI-900のねらいと学習方法
7.PL-900のねらいと学習方法
8.Foundation 900シリーズ制覇の活用とAssociateへの道
900シリーズあるいはFoundationシリーズと言われるXX-900とコードが付与された試験は2025/1/12現在で6科目あります。
MS-900 Microsoft 365 Certified: Fundamentals
業界をリードする生産性アプリとインテリジェント クラウド サービス、ならびに世界クラスのセキュリティを提供する Microsoft 365 についての理解を実証します。
AZ-900 Microsoft Certified: Azure Fundamentals
クラウドの概念、Azure のコア サービス、および Azure の管理とガバナンスの機能とツールに関する基本的な知識を示します。
DP-900 Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals
Microsoft Azure データ サービスに関連するコア データの概念に関する基礎知識を示します。
SC-900 Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals
セキュリティ、コンプライアンス、ID の概念と関連するクラウドベースの Microsoft ソリューションに関する基礎知識を説明します。
AI-900 Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals
AI ソリューションを作成するための Microsoft Azure のソフトウェアとサービスの開発に関連する基本的な AI の概念を示します。
PL-900 Microsoft Certified: Power Platform Fundamentals
Power Apps、Dataverse とのデータ接続、Power Automate など、Microsoft Power Platform のビジネス価値と製品機能について示します。
Foundationではこれら以外にMB-910/920という2つの試験でDynamics製品の認定試験があります。
掲出した6個の試験ありますが、その中でも全体の根幹を担う試験が2つあります。それがMS-900とAZ-900です。この2つはクラウド基盤上のサービスを正しく理解する上で必要不可欠な知識となります。特にAZ-900はその後に学習するDP-900やSC-900での前提知識となる部分が多く、最も重要な試験だと考えられます。
逆にAI-900やPL-900は他の試験からやや独立した内容の傾向があり、単独で受けてもあまり他の試験の学習影響がないと思われます。
また、900シリーズは基礎として分類されていますが、漢字の学習と同じでよく使われる知識等の必須知識を学ぶことが主眼とされていて、それらは次のAssociate試験でも同様に必須知識となります。なので、使う知識なので本当の意味での基礎にあたるもので、「簡単とか初級」という意味ではないことに注意が必要です。
これから受験をされる方は、各試験の受かりやすさが気になると思います。この難易度にあたるものですが、これは個々の受験者のそれまでの業務体験や知識レベルにより捉え方が大きく変わります。IT技術者としてやってきた方でクラウドの運用をメインにやってきた方からするとAZ-900は難易度が低く、ノンコード処理を多くやっていればPL-900も同様になると思われます。一方でDP-900やAI-900などの難易度が業務経験がないとかなり高くなる可能性があります。
その個々人の感じる難易度が実際に何に基づいて決まるかというと、マイクロソフトの学習サイト、Learn (https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/)での理解度に基づいて決まります。Learnのコンテンツが難しいと思ったらその試験難易度は高くなります。Learnを読み飛ばせる人は簡単に試験に受かります。逆に読んでもよく分からないという人は苦戦する可能性が高いです。
このLearnですが、MCP試験学習の大前提になる基礎を学ぶためにコースの完了が必須となります。各科目8時間前後の学習時間が予定されています。
AZ-900ですと、2025/1/12現在で次のような感じになります。
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学習をする上で1つすごく重要なことをお伝えします。
よく試験問題提供サイトみたいなところあり、そこの試験問題をやっておけばテストに合格できるみたいなふれこみのところがありますが、その手のサイトでは100%合格できません。また運よく合格したとしても、Associate試験でゼロからやり直しになります。
なので模擬試験を活用するとか学習のコンパニオンとして使うという用途以外のショートカット目的で外部学習サイトを使うのは絶対にオススメできないです。
されど、模擬試験や学習コンパニオンとして使う分にはとても役に立ちますので、オススメします。
製品を理解して試験を受けることは、テストに合格する上でも、以後のキャリアの中で資格を提示する上でも極めて重要になります。
そうしないと、「認定されているのに何も分かってない」という落伍の印を押され、仕事で役立たずの扱いになります。それはあなたのキャリアにおいて資格を生かすことがその先難しくなってしまうことを意味しています。
今回はFoundation 900シリーズを学習するにあたりという内容ですので、心構えも含めてお話をしてまいりました。この心構えを持つことは資格試験だけでなく就職や転職でも非常に重要です。
MCPの持つ意味は、認定試験で学習したことを部分的に忘れていたり誤解していたりしても、7割以上を理解しているということです。
認定を受けるのは仕事等で有意な立場になるためです。だから理解は必須であり、理解がなく単に試験を通したような形は認定自体が必ずあなたの人生の災いになりますので十分心してください。
この心構えができたら、いよいよ学習方法に移ります。
今回は、全体としてどういう学習をするかについてお話をします。
ここから先が有料コンテンツとなり、肝になります。
各試験同様の構成になりますのであらかじめご理解ください。
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