ロシアのウクライナ侵攻があって、
虎視眈々と狙っていたのだなと、改めて思う。
世界は、グリーンエネルギーだ脱原発だSDGsだと言って(これも主導する側が各国を巻き込み 先にルールを作って経済覇権を握る戦略なのかもしれないけど)、新たな流れが生まれ始めていた。ここにきて、天然ガス供給が滞る可能性や原油高があり、世界情勢は先行き不透明。
日本に住み 平和な世界を歩んでいた気でいたのは、ただのムードだったと ハッと目の覚めるような思いでいる。
後戻りすることは、ない。あってはいけない。
私たちは、礎を築いてくれた先人たちや 過去に感謝して、未来への責任を持たなければならない。
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歴史の授業で習わなかったことがある。
ご存じだろうか。
日本が貧しい時代の国策、口減らし目的の移民政策を。
アメリカ(ハワイを含む)や南米に、横浜・神戸・長崎から出港し、ブラジルだけでも25万人もの日本人が、新天地での成功を夢見て 海を渡って行った。移住先の実状など知らされずに行った。
毎日飲む珈琲から、そんな先人たちの 命のかけらをいただいている。
今、珈琲がこんなに身近にあるのは何故か。その原点は、ブラジルに渡った日本人が「農業の神様」とまで称えられるほどに 頑張ってくださったからである。
第一回芥川賞を受賞した「蒼氓」は、ブラジルへの移住を希望する民が、神戸港を出発するまでのストーリーである。(受賞したのは 全三部のうち第一部のみです)
※時間を割いてミュージアム内を丁寧に説明くださった 日伯協会の天辰さん、ありがとうございます。