頭痛とアブラの関係

頭痛が慢性化している場合、なかなか解決策が見つからないため、頭痛薬やマッサージ等の対症療法に頼ることになりがちです。

その理由は、慢性化した頭痛の根本原因が複数存在する上に、どれが自分の頭痛の根本原因となっているかを見極める事が、西洋医学的な見方だけだと見つけづらいのが現実的な問題です。

そこで、今回は慢性頭痛の根本原因の一つである『アブラ』の影響について書いていきます。

アブラ=悪者

と認識されている方がまだまだ多い印象を受けますが、アブラは人間の身体にとってはとても重要なものとなります。

慢性頭痛におけるアブラの問題は『炎症を引き起こす』作用があるアブラの摂取量がとても多いということにあります。

逆に『炎症を抑える』作用のあるアブラの摂取量が極端に少ないのです。

何事もバランスが大切ですが、アブラにおいてもそれは例外ではありません。

炎症を引き起こすアブラの代表は『オメガ6』や『リノール酸』と言われる脂肪酸で、主に、
・サラダ油
・大豆油
・コーン油
・ヒマワリ油
・米油
・紅花油
・ごま油
等に多く含まれます。

また、マーガリン等のトランス脂肪酸も炎症を引き起こしますので、とても注意が必要です。
マーガリン等のトランス脂肪酸は頭痛だけではなく、様々な慢性症状を引き起こす原因の一つでもあるため要注意です。
注意するためにも買う商品の原材料をチェックする癖をつけておきたいものです。
ちなみに、海外(アメリカやヨーロッパ等)では規制されているところも多いのですが、日本(少なくとも沖縄)では普通にスーパーに山積みにされています。。

逆に、炎症を抑えてくれるというありがたい脂肪酸もあります。

それが『オメガ3』と言われる脂肪酸です。
α-リノレン酸、EPA、DHAがここに含まれます。
食材で言うと、
・エゴマ油(荏胡麻油)
・アマニ油(亜麻仁油)
・シソ油(紫蘇油)
・青魚(サバ、イワシ、アジ、ブリ等)
等がオメガ3と言われる脂肪酸が豊富に含まれています。

頭痛でお困りの方で、これらの食材を日頃から摂っていますか?

オメガ3を積極的に摂って、オメガ6を意識的に控えている方で頭痛が残る方ですと、油以外の要因が絡んでいる頭痛です。
油以外の原因を見つけ出す必要がありますね。

また、オメガ3とクルクミンの組み合わせが効果的という論文もあります。https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/32727335


オメガ3(炎症抑制)とオメガ6(炎症誘発)はどちらも必要なものですが、これらのバランスが崩れることが問題なのです。

良好なバランスについては様々な意見がありますが、
1(オメガ3):2〜4(オメガ6)
が良いバランスと考えても良いと思います。

現代人の問題はこのバランスが
1(オメガ3):20(オメガ6)
または
1(オメガ3):100(オメガ6)
とも言われております。

オメガ6が圧倒的に多過ぎるのが問題です。
『オメガ6を極力減らして、オメガ3を積極的に摂る』
ことが頭痛を解消させてくれるキッカケになります。


慢性的な頭痛は『食生活習慣病』そのものです。

日頃の食生活を見直して頭痛解消させていきましょう。

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