頭痛とマグネシウム不足とうつ症状
慢性的な頭痛をお持ちの方の場合、食事や栄養状態を確認するのですが、ほぼ間違い無く当てはまるものが『マグネシウム不足』。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9523054/
個人的にいつも考えているのは、頭痛と食事・栄養を考える際に注意したいポイントがある。
それは、単に『不足しているから補う』というだけでは不十分であるという点である。
不足と聞くと摂取不足を思い浮かべる。
つまり『食べていない』というイメージを持ちませんか?
実際に食べていない(ここではマグネシウムを含む食材)事も多いが、食べているのに不足している事も少なくない。
ではなぜ、食べているのに不足した状態になってしまっているのか?
これはいくつか考えられる。
・ストレス
・カフェイン(コーヒーや緑茶)
・精製糖質過多(砂糖、精白小麦)
・アルコール
・薬
等がマグネシウムの体内での消費量を増やし、その結果としてマグネシウム不足が起こる。
頭痛はマグネシウム不足の症状の一つだが、その他には、
・筋肉のケイレン
・まぶたのピクピク
・不眠
・気分の落ち込み
等の症状がある。
痛みだけではなく、メンタルの不調にも繋がるというのもポイント。
というのも、慢性的な頭痛持ちの方(10年以上)の多くでうつ症状を併発している方がみられる。
中には心療内科等で投薬治療を受けている方も少なくない。
そのような方は、症状や日頃の食事内容からマグネシウム不足が予測される。
当然、マグネシウムを積極的に補給することで頭痛やメンタル症状の改善がみられてくる。
血液検査では極度のマグネシウム欠乏でない限り異常値として現れてこないため、なかなか見つけてもらえない事も少なくない。
循環器系(心臓等)の問題があって救急に運ばれる方の中には極度のマグネシウム欠乏を起こしているとも言われている。
極度のマグネシウム不足にならずとも、頭痛やメンタル症状(うつやパニック)が引き起こされる事は理解しておきたいところ。
それを放置していると心臓の問題も起こることが予測されるため、僕は常々、
【頭痛は大きな病気の入り口】
とお伝えしている。
慢性的な頭痛は命に関わることが無いと思って軽視されがちだが、長期的な視点で考えると慢性的な頭痛を放っておくという事は命に関わる病気に繋がるという事を認識する必要があると強く感じる。
対症療法で安易にその場をごまかし続けるのはやめた方が良い。
慢性頭痛をお持ちの方は根本原因を見つけ出して、早急に頭痛を解消される事をお勧めする。
まずは、頭痛解消のためにもマグネシウムを積極的に補給しよう。