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ジャズベースの深淵

プレベは野太く、ジャズベは万能という先入観からか、
プレベの方が低音が出そうなイメージがあるけど、
実際はジャズベの低音が重く強い。
ただジャズベは高域も強く、中域が弱いバランスがノーマルなので、
スッキリ聞こえる傾向にある。
このスッキリしている部分が、ボーカルを邪魔しないのが、
歌もの向きと言われる所以かもしれない。
プレベの中域はとても強力で、低域や高域のワイドレンジが狭い分、
アンサンブルの中でもしっかり存在感を出してくれる。
プレベとジャズベ、どっちも好きである。

さて、ジャズベをイジっていると色々発見がある。
今回は、これは!と驚いたので、書いて残しておこうと思う。

プレベもジャズベも、コントロールノブを回すと、
急激に音が変化するポイントが数箇所ある。
このポイントは、楽器それぞれに個体差はある。
プレベでは、トーンコントロールでそのポイントを探して、
音を楽しんでいたが、
ジャズベは、ボリュームが2つ、トーンが1つという構成なので、
色々とポイントが探れる。

大体は、ノブ全部を”フルテン”と呼ばれる全開で使う人が多い。
この状態が、回路的な数値上で、一番音が出ているから。
高域がしっかりギラつき、ジャズベらしさ100%であるが、
このギラつきがあまり好きではないので、
いつもアンプ側の高域を少し絞って鳴らすのが自分流である。

アンプを考えない場合は、ベース本体のトーンノブを少し絞る。
1/4、3/4 あたりにトーンが急激に変化するポイントがあり、
そこが美味しいポイントとしている(個体差あり)
この状態が今の自分の一番好きなノーマルな音だ。

ジャズベは2つのボリュームで音色を作るということも出来る。
あまりボリューム差をつけすぎると、ノイズが出やすい状態となるようだ。
で、色々試して使える音が見つかってくる。

① フロント8 リア0 トーン0
 これがレゲエでよく聞こえるディープな低音
 音量が落ちる分はアンプのボリュームで対応
 上手く使えばオクターバーいらず?(←手のミュート併用)
 SUB BASSのような雰囲気も出せるかもしれない
(↑4弦の押弦したフレットのオクターブ上を指で弾く)

② フロント8 リア8 トーン8or2(上の写真の状態)
 ちょっと開発中なのが、このあたりのバランス
 ディープでありながら、艶があるというか、色気が漂う低音というか
 ボリュームを下げているのをノーマルにしておくと、
 ソロとかでは全開にすると、一歩前に出る音になる。

ジャズベのボリュームは、絞るといきなり劇的に音色が変わる。
とても深く面白い楽器である。

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