映像コンテンツの進化
20年程前、映像圧縮技術のソフトウエアを開発するITベンチャー企業で、
クリエイティブセンター長という役職を担っていた。
自社技術を使ってのインターネット放送局の制作運営が業務だった。
世は動画配信が広がり始めたばかりの頃、
マスメディアでは出来ないことをやろう!と企画、
色々と実験的なコンテンツを制作させてもらった。
完成度の高さよりも、完成へのスピードを重視
(作りながら更新してゆけば良い)
TwitterやFacebookがスタートした頃だったので、
まだSNSという言葉は一般的ではなかったが、
(社内では大いに話題になっていたが)
これからはマスメディアよりもユーザーの声が大事という
意識はすでに高まっていた。
Youtubeがまだ手間の掛かるフラッシュビデオを使っていたので、
企業としては、自社の映像圧縮技術(軽いデータで美しい画質)を
各映像ポータルに導入してもらえないか?という目論みがあった。
その見本としてのインターネット放送局だった。
当時のコンテンツのラインナップを思い出してみると…
10秒CM:ネットCMはTVより短くあるべきだろうと思った
Vlog:社員による映像日誌(Vlogという言葉はウチが初出かも?)
実況生配信:日本WカップTV放送を”見ている視聴者”を映し、生配信した
「愛のデカ盛り」:大盛りのお店を取材して回った(結構人気があった)
「文学茶釜」:文学部の学生たちに自作を朗読発表してもらった
インディーズ紹介:ラジオ局の放送模様(音楽番組)をブースから映像配信
音楽プロモーション:映像プロモーションをWebで展開
「フライヤーズWeb」:地元のイベントや劇団公演のチラシを映像化
「オープンキャンパスWeb」:学生たちが自身の大学を自ら映像で紹介
etc…
その頃想像していた映像の未来は、
思っていたより進化していない…というのが正直なところ。
世の中は考えているほど進まない。
(ビジネス化しない)
そう言う自分自身も、すぐに消えてしまうと思っていたマスコミ仕事で、
今も食わせてもらっている。
まだ何も成し得ていない気がする。
次世代の映像を仕事としてゆく野望は冷めていない。
さて20年後、映像はどうなっているのか。