崩壊:スターレイル 根本のストーリー考察1(三月なのか主人公説)
「1」というのは、後々のバージョンによって新たな情報が出た時の事を考えての事である。
崩壊スターレイルは2023年4月26日にリリースされたホヨバースのゲーム。
前作の原神と同じく、これもまた難解で複雑で膨大な話が折り込まれており、どういったストーリーになるのか全く予想できない。
宇宙、星神、運命、派閥…
宇宙ステーションヘルタから始まり、ヤリーロ-Ⅵに仙舟…「星核」を巡る因縁…
更には前々作「崩壊3rd」との繋がり…
これらに一つ、当てはまりそうな考察ができたのでここに記事にする。
但し、メタ的かつ作者(ホヨバース)等、深い所まで迫る内容になるので妙な感じの話になるのには注意して頂きたい(「愉悦」等に既にメタ要素が見られるので突飛な事では無い)
「星空の寓話集」
スターレイルには星神や運命なる概念がある。これらは本作の最も重要な根底を為すものである。
そしてリリース日から一週間程で、「千の星を巡る紀行PV『星空の寓話集』」が公式からUPされた。
これはある種、お馴染みの様なもので原神では「足跡PV」、ゼンゼロでは「奇跡のはじまり(世界観紹介PV)」に相当する…と思われる。
つまり、このPVは原神の「足跡PV」の様に「これからのストーリーの始まりから終わりまでの全部の予定」を表していると考えられる。
しかし原神と違う点で、原神は「モンド→璃月→稲妻…」といった形で魔神任務に沿った形で紹介されるのだが、スターレイル側は「壊滅→巡狩→知恵→…」といった形で、開拓クエストには沿っていない様に思われる。
しかしスターレイルのストーリーのテーマをよくよく考えれば、「バラバラな形で合っている」と捉えられる。
ではそのテーマとは?
崩壊:スターレイルのテーマとは
「この宇宙のテーマが何なのかを決める事」
である。
訳が分からないと思うが、つまりこういう事だ。
■星神が造り出す「運命」とはつまり「時間」の事で、「時間」が積み重なってその本質を判別する事ができるようになる→転じて「作品を一言で表すテーマ」
■鏡流やオパールの言う「神々の戦い」とは星神達が宇宙で争い、この宇宙の覇者=「この宇宙に最も適したテーマ(運命)」が何かを決める戦いである
分かりやすく例えるとこうなる。
・まず宇宙の最初に始まりの時間が造られる。恐らく「終焉」が「始まりがあるからには終わりがある」といった様に誕生する。万物は終わりに向かうのでこの「テーマ」は最も正しいと言える。
↓
・その次辺りに「貪慾」や「繁殖」が誕生し、宇宙を貪り食う。生命は何かを食べ、繁殖しながら生きているのでこの「テーマ」は正しいと言える。
↓
・「神秘」や「知恵」が人間の思考を造り出す。思考が無ければそもそも時間やテーマ等の概念は生まれないのでこの「テーマ」は正しいと言える。
↓
・人々が「調和」したり「存護」したりする。そんな風にこんがらがってきた辺りで「虚無」が全部に意味が無いとしたり「愉悦」がただの茶番劇であるとする。
↓
・人々が「壊滅」を選び、そうして全てが無に帰せば「壊滅」が最も正しいテーマになる。
(※この順番、概念説明は特に正しいものではない)
つまり、スターレイルは広い宇宙を題材としているのでテーマを一つ所に決められない、決めるものではない。という風である。
なのでエイドリアン・スペンサー・スミスの描く星神の話は「星空の寓話」ではなく、「星空の寓話集」として星神を個々に分けた話になっている。(全く違う思想を持つ複数の作者が、同じ紙(宇宙)に筆を走らせるような感じ)
そしてスターレイルのキャッチコピーである「この旅がいつか群星へ辿り着かんことを」とは、
「『開拓』の旅があまねく星々に届き、『開拓』の運命が人々に知れ渡る事を願って」という意味である。
「開拓」は主人公達が乗る船であり、崩壊3rdで語られた「移り変わり続ける真理」という観念とも似ている。
「開拓」は果たして「神々の戦い」に勝つことができるのだろうか?(アキヴィリは死んだとされてるが…)
「主人公」三月なのか
「テーマ」から、三月なのかが何者かの話に繋げられる。
三月なのかは、「六相氷」という物に封印され、記憶を失って宇宙を漂っていた。
仙舟で行われたなのかの同行クエストでは、「記憶」の運命の使者メモキーパーが思い出さないように仕掛けてくる。
画像の文の通り、三月なのかの過去は「落ちた鷹」、「座礁した船」であり何か酷いものだと推測できる。
三月なのかの過去についてはこれ以外全く情報が無く、謎に包まれている。
しかしあらゆる断片からその正体をある程度推測できる。
まず三月なのかという名前は、「弥生奈奈月」に由来する。
弥生奈奈月とは、mihoyo創設者の蔡浩宇氏が崩壊学園などよりも以前に創作した作品の主人公である。「弥生」は旧暦の三月を指す。そのまま「なな」で三月なのかになる。
更に崩壊:スターレイルのリリース日である2023年4月26日は、旧暦で換算すると「3月7日」になる。(大作ゲームがそんな所業をするとは信じられないが!)
※ネットで検索すると「旧暦カレンダー」というのが出てきます
つまり「三月なのか」という名前には、なのかが目覚めた日の事だけではなく、相応の意味が含まれていると推測する。
そして三月なのかは、随所にデジャヴの様な振る舞いが見られる。
更に崩壊3rdの方でUPされた、「Reburn:Ⅱ」では三月なのかの様なキャラクターが意味深に登場する。
この謎の少女は一つ上の画像と同じく、崩壊3rdの主人公キアナを思わせる髪の色をしている。
これらの事から、「三月なのか=主人公格のキャラクター」であると言える。
では、三月なのかが主人公だとどうなるのか?
これは上記の「テーマ」に関する話と凄い繋がり方をする事ができる。
三月なのかは何故記憶を封印されたのか?何故六相氷に閉じ込められ宇宙に漂流させられたのか?
これは
三月なのかは「宇宙の主人公」であり、以前この宇宙の全ては三月なのかの為に存在し、三月なのかの為に動いていたものだったから
ではないだろうか?
どういう事かと言うと、その時宇宙には「星神」も「運命」も無く、ただ「三月なのか」の時間が存在し、三月なのかに関する事だけの、テーマが一辺倒の宇宙があったという事だ。
(例えば、タイトルが「三月なのかの○○」であり、なのかという主人公を軸に展開されるストーリーが造られていた…と)
今のスターレイルの宇宙風に言えば、なのかは「終焉」の化身の様なもので、始まりから終わりまでの全ての「運命」を全知域、時計仕掛けの様に操り支配していたと。(「終焉」の化身が主人公なのはまた前作と合っている)
(「終焉」の力に関しては前記事の不可知域考察を参照)
またメタ的に言えば、蔡浩宇氏がそうであったようにスターレイルの様な大作を創る前には必ず「弥生奈奈月」の様な小さな物語がある。そしてこの宇宙もそうであると。
「記憶」は時間の保存であるので、他の「運命」に依拠するもので「運命」を保存していると言える。
宇宙に「主人公」の「運命」があったと仮説を立てると…
「記憶」が封印を解き、現在にそれが復活すると…
宇宙の全てに甚大な影響を与える存在が誕生する事になる。
故に三月なのかの記憶は復活させてはならない。「落ちた鷹」や「座礁した船」の様に、雄大な所から没落した…「主人公」から「モブ」の一人になったかの様であるが、メモキーパーの言う通りこのまま封印しておくのが賢明である。
また、「六相氷」というのは六つの結晶構造だと姫子が同行クエストで語っていたが、これは「六つの運命」によって造られたものではないか?
氷自体は「記憶」なので、「記憶」の力で他の「運命」の力を結晶化させたといった所か。では「六つの運命」は何なのか、という犯人捜しが始まる所だがそれは一旦置いておく。
続く?
この記事はここで終了です。
核心に関する事は他にも色々あるのですが良い感じにまとめられていません。(星核…星核ハンター…星神…)
大まかなテーマと、三月なのかに関してはこの様なストーリーになるのではと思っています。(そして星核等とも繋がると思います!)
「テーマ」に関しては、本当にあらゆる話があらゆる場所に散らばってるので直感的に分かり難いのですが、もはやその様に「バラバラに散らばっている」事自体が一つの証明であると言いましょうか。どのように答えが出される、ストーリーとして表現されるかは星神に関してがまだ全く分かっていないので如何とも言い難いです。
三月なのかの説に関しても、まだ直接的な表現は無いのですがピノコニー2.3の開拓クエストではなのかのこんな台詞があります。
【たとえばだけど…本を読んでる時、登場人物が次々と困難に遭って、最後も後悔でいっぱいの結末を迎えたら、複雑な気持ちにならない?】
【ウチらは登場人物たちの人生の細かいとこまで見てるから、その人たちのことを特別だと思っちゃうんだよね。】
【だから現実的じゃなくても、合理的じゃなくても、結末が訪れるとしたら、それはハッピーエンドであってほしいの。でも……】
【でも、もし彼らが…それとウチらが…そんなに「特別」じゃなかったとしたら?】
これはスターレイル(引いてはホヨバース)の根幹に流れるテーマを表しています。
それは「天才と凡人」です。
(この後には姫子の台詞で「開拓」に関する事が続く、これも一大テーマである)
「知恵」の天才クラブを筆頭に、この宇宙で特別な存在とそうでない存在に分けられる事実があります。
【「価値のない記憶は時間に溶ける、雨の中の…涙のように……」】(アーカイブ、派閥:焼却人)
【なぜ…なぜ忌み物だけが、幾度も繰り返しやり直せるのだ……
どうして彼女のような人が死に、燃えて灰になり、忘れ去られねばならない…なぜだ!?】(鏡流の同行クエスト)
【ですが御空様、天上で輝きを放つ神は人を駒にして、群星で賭けをしています。その後に残されたのは…死体が積み上がってできた山だけ…あなたは其らに、その代償を支払わせようと考えたことはありますか?】(ver2.7開拓クエスト)
星核ハンターエリオの言うように、この宇宙に「脚本」があるとすれば、何がその脚本を描き、特別な者とそうでない者に分けるのでしょうか?
もしなのかが「主人公」であれば、それは「宇宙で最も特別な存在」足り得ます。
しかしその宇宙がどんな物か、さてまたこれが合ってたとしてどのように表現されるかも予想がつきませんが…
3.0予告番組では三月なのかに異変が起こるとの事で、オンパロス自体も楽しみですがなのかの事も気に掛けておきましょう。
それでは終 (^_-)-☆
(Twitter補足)