Fチキdeイタリアン
ズルめし美女。それは高カロリー、高脂質、高糖質……そんなの美味いに決まってる、通称”ズルめし”を、ひたすらかわいい女の子に食べてもらうことで、あらゆる背徳感をお届けする「男の欲望が詰まったグルメメディア」である。
ここはまさに禁断のサンクチュアリ。いや恍惚のギルティー。はたまた微笑みのパラダイス……。足を踏み入れたら最後、あなたはあらゆる欲をくすぐる料理と女によだれが止まらなくなるだろう。
プロのカメラマンとフードスタイリスト、ライターが本気を出してつくる当メディア、前回は究極のフライ料理「ボルケーノチキン」をお送りした。
さらにクリスマスの空気が深くなった今回は「イタリアン風チーズチキン」をご紹介。大人のクリスマスにぴったりのイタリアンを紹介する。
今回のズルめしガール
さて今回もモデル・女優として活躍している有莉亜さんにズルめしガールを務めていただく。笑った顔が北海道のご当地キャラクター・まりもっこりにそっくりな、癒し系美女だ。前回は3重フライの「ボルケーノチキン」をがっつり2つ食べてくれた有莉亜さん。今回のズルめしを攻略できるのか!
大人だもん。サンタの仕事も分析しちゃうよ。大人だもん。
クリスマスまで、あと10日である。サンタも徹夜で大詰めだろう。おそらくサンタクロースの仕事はいくつかの部署に分かれているに違いない。そもそもクリスマスにお利口な子どもにプレゼントを届けるという運送業について考えてみよう。
おそらくサンタ組織には「マーケティング・PR部」、「仕入れ・配送部」、「飼育部」、「資材管理部」などがあると考えられる。
マーケに関しては秋口からPRをし、年明けにアンケート調査やお礼の手紙の内容を分析し、次回クリスマスのサービス品質向上に生かすのが主な業務だろう。各企業とのタイアップ企画・実施などもあるかもしれない。
飼育部は飼育材の保守・管理、繁殖のサポート、低コストかつ高品質なエサの発注などトナカイの世話を年中通して続けているはずだ。
資材管理部は、ソリや荷袋の管理をしている。コストカットを考えて、資材の生産やデザインはおそらくサンタたちが自身でこなしているだろう。その年の世界的なトレンドを収集して仕事に生かしているわけだ。
なかでも特にクリスマス当日に慌てふためくのは、花形である「仕入れ・配送部」に違いない。
彼らの業務フローを想像してみよう。
1.子どもからのリクエストの手紙を収集する班2.最先端の技術を駆使して作られた「脳内解析ツール」で子どもの願いを収集する班2.子どもの素行を分析し、良い子か悪い子かを判断する班3.業者に連絡し、プレゼントを集める班4.配達がスムーズにいくよう、住所ごとにプレゼントを仕分ける班5.実際に配送を務めるドライバー
おそらく2週間前に配送を控えた現在は4「配達がスムーズにいくよう、住所ごとにプレゼントを仕分ける班」の真っ最中だろう。世界中の子ども(15歳未満)の数は平成27年発表で約19億1,580万人、そのうちサンタを信じてプレゼントを願っている層は半分だとしても約9億5,000万人。その住所をすべて記録し、袋詰めをしなければいけないのだから、これはとんでもない仕事である。
私だったら資材管理部に配属されたい。だってなんか楽そうだし。年中、仕事をしなければいけないわけではないし。あの真っ赤で重そうな服も着なくていいし、なんか上下アディダスのジャージを着ながら、魚民とかで「俺、サンタだから。夢、与えちゃってるから」なんつって友だちに自慢できるし、もう最高ではないか。
という話をしてしまう私は、もうずいぶんな大人なのである。子どもではないから、クリスマスケーキを見てはしゃがないし、ツリーの飾りつけをすることも最近はない。
大人のクリスマスは、おしゃれなカウンターバーがある高層階のレストランでほっそいワイングラス片手にイタリアンなのだ。そう、これこそが余裕。そんなすっかり大人のズルめしクルーが作ったのが今回のズルめし「イタリアン風チーズチキン」である。
カリっと揚がったチキンカツレツにとろけるチーズをたっぷりとかけて、生ハムを載せ、バルサミコソースで味付けをし、野菜で彩りを加えたら完成。トマトとレタスの色合いでクリスマスを表現した、何ともムーディーな一品だ。
これには有莉亜さんも大喜び。
「すごい、おしゃれ!」
イタリアンの良さが分かるとは、さすが大人の女性。まぁ、イタリアン“風”なんですけど。微風なんですけど。
ナイフとフォークを上手に使って、おしとやかにひと口。
「わ、すごく美味しいです。チーズがたまんないですね。ソースもさっぱりしてて」
最近、韓国グルメでも人気が高まっているのだが、チキンとチーズはやはり無敵である。
おいしい、おいしい、と言いながら笑顔で食べてくれる有莉亜さんに、フォトグラファーの小堀氏が一言「そのチキン、絶対食べたことあるヤツだよ」
「え……」
言葉をなくし、思わずナイフとフォークが止まる有莉亜さん。
そう、このチキン、実は私たちが揚げたものではない。実は日本中、いや世界中で愛されているあのロングセラー商品だ。
「え……なんだろう。これなんだろう」
今度は恐る恐る口に入れて、よく噛みながら考える有莉亜さん。めちゃくちゃ考える。きょろきょろしながら考えるも「分からない……なんですかこれ?」
「それね、ファミチキ」
「ええ! すごい、全然わかんなかったです」
そう。これファミリーマートの看板商品「ファミチキ」なんです。ファミチキをここまでおしゃれに仕上げると、ぱっと見では気づかないほどレベルアップするのだ。
といっても、調理としては溶かしたチーズをかけて、生ハムを置いて、バルサミコソースをかけるだけ。正直、誰でもできる。料理の外見がいかに大事なのか、よくわかるだろう。
「おいしいですね。ファミチキ、おいしい」と、もはやファミチキ感覚で食べ進める有莉亜さん。もう、ファミチキって言っちゃっている感じがすこぶるかわいい。
「なにがイタリアン風だ」という突っ込みは厳禁で頼んます。おいしかったらいいんです。優しい有莉亜さんは騙されたことにも腹を立てず、そのまま食べ進め、とうとうすっかり完食してしまったのでした。なんて優しい子……。
次回予告
今回はみんな大好きファミチキを大胆アレンジした「イタリアン風チーズチキン」……あらため「ファミチキチーズ」をお送りした。
次回の更新は12月20日!いよいよクリスマスが迫る時期にまたもファミチキのアレンジメニューを一品ご紹介しよう。
■Fチキdeイタリアン
【作り方(1人分)】
Fチキ 1枚
モッツァレラチーズ 2枚(2㎜幅のスライス)
プチトマト 1個(輪切りにする)
フレッシュバジル 適量
生ハムスライス 1〜2枚
ピンクペッパー 適量
粗挽き黒胡椒 適量
エキストラバージンオリーブ油 適量
バルサミコクリーム 適量
ベビーリーフ 適宜
【作り方】
1、 Fチキにスライスしたモッツァレラチーズ、プチトマトをのせトースターで温める。
2、 皿に1をのせ、生ハム、フレッシュバジルをのせる。
3、 あればベビーリーフを添え、砕いたピンクペッパー、粗挽き黒胡椒をふり、オリーブ油、バルサミコクリーム(バルサミコ酢を煮詰めたもの)をかける。
■クルーの紹介
photo:小堀 将生(https://bicture.jp)
style:田口 竜基(http://fooddragon.net)
write:緒方 優樹(https://giraffecompany1016.wixsite.com/mysite)
model:有莉亜
Twitter(@yuria_yuria1114)https://twitter.com/yuria_yuria1114
Instagram(yuria_kodama)https://www.instagram.com/yuria_kodama/
イチナナ(ゆりあ🍏Yuria🍎)https://17.media/share/profile/3c5843ae-fb28-4f51-6f84-5caa2e770ee6?lang=ja