【中国ドラマで学ぶ中国語】山海情 ①基礎知識編
Hello,大家好!本日は寧夏地区の貧困脱却を描いたドラマ
「山海情(MINNING TOWN)」
をご紹介します。2021年中国でも大ヒットしたドラマの一つです。
注意事項:方言がキツイので、みなさんの中国語学習に影響が出るかもしれません。私もドラマを見終わった後「山海情」訛りが少し出ていたと思います(^^;
【あらすじ】
豆瓣の評価も”9.2”とかなり評価が高いです。
全23話(45分/話)ですので、一般の中国ドラマよりは短く見やすいです。
【ドラマの舞台】
「西海固」ってどこ?
1953年に成立され、西吉、海原、固原の3つの「县」からなっていたことから頭文字をとって「西海固」と呼ばれています。
現在は寧夏回族自治区南部の山岳地帯をさす名称となっています。
※ 回族 huí zú:イスラム教徒、ムスリム系民族のこと
【押し女優】
本ドラマの一押し女優は麦苗役の「黄尧(Huáng yáo)」さんです!
笑顔が素敵で純粋な娘さん「麦苗(Mài miáo)」を演じています。麦苗を見ているだけで何か幸せな気持ちになります。麦苗が地元を離れ出稼ぎ労働者として成長していく姿も必見です。
本作品にて 「白玉兰奖 最優秀助演女優賞」 も獲得し、いま乗りに乗った女優さんですね。
以前ご紹介した「沉默的真相」にも出演しています。
【キャスト】
马得福 (Mǎ dé fú) 演员:黄轩 (huáng xuān)
末端の役人 / 好青年
貧困脱却政策とそこに暮らす村民との間で七転八倒 / 村民のことを真剣に思い政策実現に向けて行動するのだが、貧しく目の前の生活が大事な村民にとって、全てが一大事であり簡単には首を立てに振ることはできない。
马得福が取った行動は必見であり、ドラマの見どころです。
马喊水(mǎ hǎn shuǐ) 演员 张嘉益(zhāng jiā yì)
马得福と马得宝の父 / 涌泉村の村長 /
村人のために行動し、村に貢献したいと常に思っている
村人からも尊敬されている
※张嘉益さん、本当にたくさんのドラマに出演されている名俳優ですね~
白麦苗(Bái màimiáo) 演员 黄尧(huáng yáo)
村唯一の学校 白校長の娘 / 母親は早くに亡くなっている / ちょっとひねくれて風変りなところがあった / 得宝、水旺、尕娃と一緒に成長 / 自頭が良い / 負けん気強い / 勤勉 / 国策にも積極的→出稼ぎで福建省莆田市へ / 工場労働者の模範となる
马得宝(Mǎ dé bǎo) 演员 白宇帆(bái yǔ fān )
马得福の弟 / 村の若者達のリーダー / 若くエネルギッシュ / 勇気あり機知に富む / 厳しい父親に反発し家出する / キノコ栽培・販売で才覚を表す / 闽宁镇の建設では先駆的かつ主導的役割を果たす
李水花(Lǐ shuǐhuā) 演员 热依扎(rè yī zhā)
马得福の幼馴染み(青梅竹马)で意気投合(情投意合) / 一頭のロバ、二頭の羊のために、隣村に嫁として売られる / 前向きでいつも笑顔で過ごせる強い女性 / 凌一农教授の支援の下、自宅でキノコ栽培を始める
凌一农(Líng yī nóng)演员 黄觉(huáng jué)
科学研究専門家 / 福建省から寧夏回族自治区を支援した菌草の専門家 / キノコ栽培の支援だけでなく、販売先の開拓含めて奮闘する / 彼の行動は農民の心に火をつけ始める
白校长(Bái xiàozhǎng) 演员 祖峰(zǔ fēng)
地域で唯一の学校の校長 / 真面目、熱心 / 麦苗の父
陈金山(Chén jīnshān) 演员 郭京飞(guōjīngfēi)
福建省から派遣された幹部 / 村の貧困脱却活動で、労働力輸出や「庭院経済」(キノコ栽培)の発展を推進 / 寧夏で約2年間地道な活動を行い、静かに福建省に戻る
李大有(Lǐ dà yǒu) 演员 尤勇智(yóu yǒng zhì)
いわゆる村の中で声の大きいおじさん / 変化を嫌う / 利己的 / いつもだだをこねる「行きたくない、行かないといったら行かない!」 / 貧困脱却、移民活動上で最も扱い難いおじさん
【キーワード】
农民 nóngmín:農民
搬迁 bānqiān:(住居や企業、工場、組織などが)移転する.移動する
吊庄 diào zhuāng:近年の中国西部の貧困地域を資源が豊なエリアへ移動させる大規模な取組み
扶贫 Fúpín gōngzuò:貧困脱却
种 zhòng:(作物・樹木・草花・苗などを)植える,栽培する
蘑菇 mógū:キノコ
销路 xiāolù:販売チャネル
劳务输出 láowù shūchū:労働輸出
四面开花 sìmiàn kāihuā:さまざまな分野で良い結果を出すこと
【人物相関図】
【最後に】
新しいものに反対、抵抗する大人たち、新しいものを受け入れて成長したいと願う若者たち。一部の若者たちの行動が村全体の空気を変えていくストーリーは必見!
ドラマではありますが、この時代の変化を生き生きと、リアルに描き出しており、キノコ栽培の成功は自分事のように気になって見ていました。
また、日本で戦後60~70年間で起こった出来事が、中国の一部のエリアでは段階を経ずに凄まじい勢いで一気に起こったんだろうということも感じ取れる作品でした。「電話」に例えるとこんな感じでしょうかね~
(日本)
①黒電話 → ②プッシュホン → ③ポケベル → ④ショルダーホン → ⑤携帯電話 → ⑥デジタルガラケー ⑦スマートフォン
(中国一部のエリア)
①黒電話 → ⑦スマートフォン
今天就到这儿吧。欢迎下次再来!
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