地道で確実な自己肯定感の持ち方
今回書こうと思っていることは、自己肯定感をいかにして持つか?ということです。これまで自己肯定感にまつわるアレコレを書いてきましたが、これらは自分の経験から基づくことと、その経験をしながら得てきた情報を私の頭でまとめたものです。
そのため、いかにして持つか?という問いにも私の主観で答えていきます。
それはどんな人にも当てはまるノウハウではないと思うのですが、でも、自己肯定感を高めたいけれどなぜか苦しくなる、自分がさらに分からなくなる、という方のヒントになるのではと思っています。
ポイントは「自己肯定感を忘れること」です。
自己肯定感を求める状態は、自己を肯定していない、肯定できない、肯定していいのか分からない、肯定出来ているのか分からない、否定してしまう、このような状態にあります。
いずれの状態においても、そこから自己肯定感を高める、持つ、を目標にしてしまうと、現在その目標に達していない自分が肯定できないというパラドックスに陥ってしまって、結果として苦しくなったり、さらに分からなくなります。
なので、目標を次のように変えます。
「今の自分を感じる」
・今の自分は何を感じているか?
・今の自分は何を食べたい飲みたいのか?
・今の自分はどうするとリラックスを感じるか?
・今の自分は誰と会いたいのか?どこに行きたいのか?
・今の自分はどの洋服が着たいのか?
・今の自分は何をしていると楽しいのか?
・今の自分はどんな呼吸をしているか?
・今の自分はどんな景色を見ているか?どんな音を聞いているか?
とにかく、今の自分を感じる、これを気がついた瞬間にとらえていきます。
そして、もし欲求が生じて、それが可能な事ならば行動します。
例えば、
・今の自分はコーヒーが飲みたいと感じる⇒コーヒーを飲む
・今の自分はトイレに行きたいと感じる⇒トイレに行く
・今の自分は外の空気が吸いたいと感じる⇒外に出る
可能でないこと、無理なことはしなくてOKです。今の自分は海に行きたいと感じる、でも今は行けない。そう感じているんだなと自分の気持ちをとらえるだけでOKです。
今の自分を感じる、これをひたすらにやっていきます。
そうすると、「今の自分」の積み重ねができてきます。この積み重ねを続けていくこと知らず知らずに自己という大きな塊になっていきます。
今の自分を感じることは、自分が今そうであることを受け入れていることで、その体験を重ねていきます。
このような積み重ねによって、自己というものを受け入れてきた経験が自己肯定感に結果的になっているのです。
地道ですが、確実です。一歩一歩の歩みが道をつくる。そのようにして得られる自己肯定感は非常に自分にとっての宝となり、強みとなり、信頼できるものとなるのです。