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「ヤバい職場」に気づけないのは何故?

コーチングをしていると

「あっ、あなた、その職場環境、ヤバいわよ…!」

みたいな職場の話を良く聞きます。

私が「それヤバいよ!!」と話すと、みなさん、

「え?そうなんですか?」

とキョトンとした顔をされます…。

この「ヤバい環境にいるのに本人は気づいていない」ということって結構あるよな…と思うので、今日はなぜ「気づけないのか」というお話をしたいと思います。


ヤングずんずんの話


私も新卒の時の会社がブラックすぎて、7時30分に出社して23時に会社を出るという生活をしていたんですね。月の残業時間は100時間を越えて、こうなってくるとミスも増えてきて、毎日怒られまくりになります。

そしてある日、

「もう会社いけない!」

となってしまい、会社を休みました。
それをお友達に「今日、会社いけないって思って休んじゃった…」とメッセージを送ったんですね。するとお友達から

「会社にいけないっておかしいよ。普通の人は辛くても会社に行けるんだよ。鬱病かもしれないから病院行った方がいいよ」

と返信が来ました。

そのお友達は鬱病の経験があったのですが、そのメッセージを受け取った私は

「そうなのか?普通の人は辛くても会社を休まないのか?私は何かおかしくなっているのか?」

と思い、近所の心療内科に行ってみました。

当時、すぐ心療内科に行けたというのは、今思えばラッキーなことだと思います。今だと予約しても1ヶ月待ちとかありますものね…。

そして、お医者さんに自分の状況を話そうとした途端、3秒で号泣しはじめて、3秒で鬱病と診断されて、3秒で休職の診断書がでました…。

今思えばすごい話です…。

当時の私は「自分が何かおかしくなっている」ということにも気づけませんでした。そして、自分の働いてる環境が激ヤバだと気づけなかったのです…。

なぜ「気づけなかった」かというと、長期間激ヤバ環境で働いていると、それが「普通」と感じてしまうからです。そして精神的な負担から自分を守るために、自分に「これは普通だ」と言い聞かせていきます。

そして、これはコーチングをしていて思うのですが、「自己受容」できていない人ほど、激ヤバ環境に気づけないことが多々あるなーと思います。

自己受容って?

自己受容とは、自分自身をありのままに受け入れ、肯定的に認識することを指します。これは、自分の強みや長所だけでなく、弱点や欠点、過去の失敗や未熟な部分も含めて、ありのままの自分を認め、それを否定せずに受け止める態度です。

ヤングずんずんは「自分自身をありのままに受け入れる」なんてことはできていません。だって、親は毒親だし、中学受験は失敗するし、小中高大といじめられてるし(大学生も?!)、新卒で就活失敗してるし、人生恥ずかしい事ばかりです…。

ありのままの自分を受け入れるということは、自分の弱点や欠点、過去の失敗や未熟な部分を受け入れていかなければなりません。

自己受容ができていない人は、そんな「足りていない」自分を受け入れることができないんですね。

すると、自分の「ここがだめだ」「あそこがだめだ」と自分の欠点に過度に焦点を当てていくようになります。

その結果自分に対して否定的なイメージを持つようになり、自己評価が下がり、自尊心も低くなっていくわけです。

こうなってしまうと、たとえ他人からの扱いが悪くても

「こんな自分にはこの程度の環境がふさわしい…」

と考え過酷な環境を受け入れてしまうのです。

承認欲求と激務のマリアージュ

また、自己受容できていない人は、他者からの承認や評価を強く求める傾向があります。

このため、厳しい環境であっても「努力すれば評価される」「他人に認められる」という期待を持ち、過酷な条件でも自分を追い込んでしまうことがあります。

その結果、過酷な環境に身を置いて「自分が犠牲になるのは当然」と思い、自己犠牲的なムーブをしてしまうわけです…。

じゃあ、正しく自分の置かれた状況を認知するために、自己受容しよう!

…と考えてしまうのは、短距離走でクラス1位の子が、オリンピックに出場するぐらいムリがある話です…。

自己受容って一足飛びにできるものではないんですね。

ゆっくりと内省を繰り返し、絶望し(…)絶望から復帰し、また内省をして…を繰り返す旅路の話です。

めちゃくちゃ自分のことを考えまくって最短で2年~5年はかかるのではないでしょうか?
しかし、普通の人はそんなめちゃくちゃ自分のことを考える時間などなく、生活に終われるのが世の常…。

じゃあ、どうしたらいいのー!?

これ大丈夫?と人に聞いて客観性を得ていく


やはり、自分の中で違和感を覚えたら「人に話す」というのは大事なことだなと思います。
この違和感を覚えるというところがポイントでして「ちょっと疲れたな…」「なにかが変かもしれない…」と思ったら人に話すのがいいかと思います。

私も何気なく友人に「会社休んじゃった」とメールしてなかったら今頃どうなっていたか想像も付きません…。もっと悪化して今頃社会復帰できなくなっていたかもしれません。
そうすると、もしかして、

ずんずんは生まれなかった…?

恐ろしいことですね…(?)
人に話すことによって、ある意味、意識的に外部のチェックが入ってきます。

あなたが辛さを話した時に「そんなの甘えだ!」って言ってくる人がいたら、それは外部チェックをするための人材としては不適格です。
ちゃんとあなたに寄り添い、あなたのために解決策を一緒に考えてくれる人が側にいてくれるといいですよね。

自分の職場がヤバいか分からない!?そんな時はキャリアコーチングを受けてみれば~!?

ずんずんさんはLINEをやっております。登録すると、ブログの更新&イベント情報が届きます。個別メッセージも送れるよ!(⌒∇⌒)

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