クリエイティブな思考力を育む家庭教育とは
◆はじめに
現代社会では、単純なルーティン業務や機械的な作業に頼らない柔軟な思考、すなわちクリエイティブマインドが求められています。最近よく耳にする「思考力」にも関連します。その一方で、思考力を身に付けるための家庭での対応についてご相談を頂くこともあります。
現在の子どもたちが生きていく近未来の世界は、もっと柔軟で創造性のある頭脳を必要とします。そのために必要な家庭教育について考えてみます。
◆なぜクリエイティブ思考が必要なのか
クリエイティブな思考は、問題解決能力を養う上で極めて重要です。進化の速い現代では、単純な情報の記憶や再現だけではなく、新たなアイデアを生み出す必要があるからです。
そのためは「問題解決能力」「創造力」「洞察力」「変化への対応力」という4つの力が欠かせません。
1. 【問題解決能力】
社会は既存の公式や法則通りに動くわけではなく、日々刻々と変化し続けています。インターネット社会においては、ものすごい高速度で情報の進化と消滅が繰り返されています。そのような社会では、既存の情報の再利用ではなく、新たな視点からアイデアを生み出す能力が求められるのです。
2. 【創造力】
新たなアイデアを生み出すためには、異なる概念を結びつける創造力が必要です。創造性は、新商品の開発や革新的なサービスの提供、さらには芸術や文化の領域でも重要であり、個人のキャリアや社会貢献においても大きな差を生む要素となります。
3.【 洞察力】
氾濫する様々な情報から本質を見抜く洞察力も必要です。いわゆる具体的な事象を抽象化することですが、それには、異なる文化、価値観、専門知識を持つ人々が、多様な視点でものを見る必要があります。世の中が複雑になればなるほど、答えはひとつとは限らず、ひとつのパターンには収まらないのです。
4. 【変化への対応力】
技術や情報が急速に進化していく世界では、その状況に的確に対応し、革新的な解決策を模索する必要があります。自由な発想で、失敗を恐れずやってみる行動力、すなわち柔軟な対応力が、変化の激しい現代社会に求められています。
◆創造力を高める家庭学習
では、家庭教育ではどうしたらよいのかという疑問がわいてくると思いますが、実はそれほど難しいことではありません。むしろ子どもが子どもらしく成長できる環境を与えることです。
1.【自由な遊びや探求を遮らない】
子どもには自由な遊びや探求の時間が重要です。自らの興味や好奇心に基づいて自由に遊び、実験することで、自発的な学びやクリエイティブな思考を促進することができます。身近な素材を使った手作りの工作や実験、また自然に触れることで、創造性や想像力を育むことができます。
2.【問いかけを大切にする】
子どもが問題解決に取り組む機会を提供することも重要です。親が子どもに対して「なぜ」「どうして」と問いかけ、対話をしながら一緒に問題を解決しましょう。また、子どものアイデアを尊重し、その考えを肯定的に受け止めることも重要です。親の思い通りにコントロールするばかりが教育ではありません。子どもから学ぶ姿勢を大切にしましょう。
3.【能動的な自己表現を尊重する】
絵を描くこと、音楽を奏でること、物語を作ることなど、芸術や表現活動を支えてあげることも有効です。自分の考えや感情を表現する手段を提供することで、自然と自己表現のスキルを育むことができます。
言いたいことは明確に、やりたいことはしっかりやらせる一方で、親の視点から正しい言葉遣いやマナーといった一般的な作法を手助けする必要があるでしょう。
私の教室では、生徒の自学力を高める指導をしています。教わったことをなぞるだけではなく、試行錯誤の中から解を見出す学習を重視しています。
それはきっと創造力というゴールにもつながるはずです。
名学館 庄内通校 おや塾オンライン
家庭学習問題研究会(いえもん)
塾長 白藤 和成
TEL 052(521)5519
【名学館 庄内通校とは】
名古屋市西区の大学受験・高校受験専門 個別指導塾 名学館 庄内通校の塾長、白藤和成です。2005年9月に開校以来現在まで600名を超える若者たちと学習に励み、保護者の方からの学習・子育て相談を数えきれないくらい経験してきました。
そこから私が学んできた様々なノウハウ、知識などを皆様に還元できればと思っています。
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