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愚者の船

愚者の船
タッカー・カールソン

カールソン氏はアメリカの保守系評論家ですが、アメリカの状況についての分析が私の印象とすごくしっくりきました。
面白そうだけど、日本では出版されていないようです。
(以下 『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』ピーター・ターチンにて内容を紹介されていたのを転載)

トランプの当選は、トランプ本人とは関係のないものだった。それは、アメリカの支配階級に向けて突き立てられた、怒りに打ち震える中指だった。それは軽蔑のジェスチャーであり、憤怒のうなり声であり、利己的で愚かな指導者たちが何十年にもわたって暮らしてきた利己的で、愚かな決定の最終結果だった。幸福な国は、ドナルド・トランプを大統領に選んだりしない。絶望的な国が彼を選ぶのだ。

愚者の船 タッカー・カールソン

とても読んでみたいです。

そして、そのタッカー・カールソンの本を紹介していた『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』(ピーター・ターチン著)という本が、とっても面白くて頑張って読んでいるのですが、中々手強くてさっとは読めません。
これでもターチン氏は大分読みやすく書いてくれてると思います。

ターチン氏によると、1976年から2016年にかけての実質賃金の中央値は17ドルから19ドル(10%の増加)他方1976年、アメリカの公立大学の平均学費は1年で617ドル。中央値の賃金で働いていた労働者はその1年分の学費を得るために150時間働く必要があった。2016年公立大の授業料は年間8804ドル。賃金中央値の労働者がそれを支払うためには500時間働く必要があったということです。

学費の上昇率やばすぎて、震えます。計算してみたら約14倍でした。

ロースクール卒業者の初任給に関するデータもやばいの一言。卒業時には半数が16万ドル以上の学生ローンを抱えているにもかかわらず、初任給が45,000ドルから75,000ドルの人がほとんどで大多数は大きな借金を抱えてしまうらしい。上位2%に過ぎない人々だけが10万ドル以上の初任給を得ている。

このデータ見るとエリートも二極化し、全く安心できないことがわかります。

富はどこへ?

資本家がどんどん吸い上げているのでしょうか。
ディープステートとか陰謀とかじゃなく、単純に資本家たちに都合の良い政策しか通らないんでしょう。

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