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スプラ3がスプラ2より面白くない、とはどういうことか?
何が争点か
スプラ3がなぜつまらないか?
という疑問はTwitter上でもyoutubeでも散見される。
一方この話題は、飽きられたのかそれとも新シーズンの開幕によって面白くなったかしてあまり語られていない。
正直、この記事のネタを思いついたのは一月頃であり、旬が過ぎた気もする。
だが自分の中で整理しておきたかったので書いてしまった。
まず誰でも思うことだろうが、更新頻度が少なすぎる。
これはたぶん争点にならない、と考えている。
そのため論じるまでもない。
管見の限りでは以下の理由が挙げられている。
①ステージが縦長であり、裏取りができないので、そのため打開が難しく一方的なゲームになりがちである。短射程武器が息してない。
②ミラーマッチにより武器編成がかたよっている
③一部の武器だけがつよい
これに加えて私ズンダは
以下の理由を挙げている。
④の1:プレイヤーが歳をとってしまったかつ、成長しない自分のせいでゲームに飽きた
④の2:スプラ3が進化してない
④の3:ゲームは何年もやってたら、飽きる
⑤プレイヤーが中毒になれないようにつくられている。うさんくさいといわれはじめた行動経済学とナッジから
私ズンダのスプラ3への気持ちは下のようになっている
スプラ3は熱中できないが、
ゲームとしてはスプラ2よりも好きである。
これはスプラ3が発売した当初から変わらない。
スプラ3に熱中はしていない。目標も持てない。
目標がもてない理由は以下の通りである。
1.スプラ2で燃え尽きた
2.才能も若さもないのでそもそもやっても無駄
3.スプラ3は面倒くさくなるようにつくられている。
(これは⑤に該当し、後述するスラッジの問題である。)
だが、ゲームとしてはスプラ2よりも好きである。
一方で、数々のバグやラグは批判してきた。
別に好きだからといって悪い点がないわけではない。
なんならスプラ2よりもUIに関しては胡座をかいているといわれても
仕方がないぐらいに悪化しており、最悪である。
①に関して
「縦長なステージ」ということは
端的な事実だし、裏取りや打開が難しいというのも
そうだろう。
↓ステージの問題点を説明した海外勢の動画
ただ、その結果もたらされた短射程武器の弱体化については
つまらない理由になるだろうか?
みんな健忘症で忘れきってるのかもしれないが、スプラ2の頃から短射程武器は活躍しておらず、「長射程トゥーン」といわれていた。勝てない武器種だったのである。
短射程武器が活きないという指摘も、スプラ2の頃からボールドマーカーやモデラーも、射程の短い武器は長射程には勝てないというのは常識であり、そういった批判は2の頃からあった。
スプラ3がつまらないという理由としては明らかに弱い。
スプラ2からそうだからだ。
②に関して
スプラ2の理不尽な編成(相手にだけリッターがいて、こっちはスピナーやエクスプロッシャーでひたすら的当てされていた)。
特に相手にリッターがいて、こちらにいない場合の一部糞ステージ(デボン、タチウオ、モンガラ、アロワナ)の問題もあった。
スプラ3の縦長かつ裏取り不可の問題とはまた別の水準で、スプラ2のステージもまた糞だったのである。
ミラーマッチに対する反論で、もっともくだらないのが
「多様性がない」というものだ。色んな武器が混雑しているほうが面白いというのである。
しかし、多様性なんかよりも、編成でどうしようもない
「理不尽な負け方」のほうがよっぽど問題ではないだろうか。
公正の観点からみてもそうである。
結局スプラは、いろいろな武器があるから面白いのではなく、勝てるから面白いのである。スプラ2はいろんな武器があったが、それが面白かっただろうか?
スプラ2のときに不満だったことがスプラ3になったら、とつぜん満足なことに変じるのだろうか?
なるほど、あなたが飢餓の状態にあったとしよう。
目の前に美味しそうな食事、膏粱(こうりょう)がずらりと並び、舌がつかれるほど舌なめずりしたくなる種々の品々を食べまくったなら、その飢えは収まり、おそらくそんな豪華な料理をみても何も感じなくなるだろう。
その場合であれば、不満が満足になる。
ところが今回の場合の不満とは何だろう?
私はスプラ3を毀誉褒貶する際、スプラ2には「あれがあった、これがあった」という話を聞く度におもうのだが、「それって、スプラ2から批判されていたことであって、スプラ3の特徴でもなんでもないだろ」ということがある。
負けて惨痛をTwitter上にまき散らす人間は山ほどいる。
スプラの楽しさは勝ちに集約されており、勝っている限り、我々は満足するし、気持ちよくなっている。
勝ち続けている人間がスプラ3の欠点を書く場合は、アプデが入ったときぐらいである。
勝ち以外の理由を挙げているのは「勝つこと以外に価値がある」といいはることで、「勝てない自分をみたくない」という人だけではないか。
Twitterで味方への不満を示すためにリザルト画面をのせる人々がいる。
私もこれをやったことが何度もある。
自分のキルレがよかったり、あるいはキル数が10後半から20前半ぐらいの写真をあげて「こんなに自分はできたのに負けた」といいたいのだ。
ここには「自分は活躍できても、試合には勝てなかったから不満だ」という印がある。
サーモンランもそうである。一部の上級者達は難易度のある編成を楽しむらしいが、一般的には「この編成ならwaveをクリアしやすいし、カンストいけるかも!」と思って潜るのだ。
勝てないと人は納得しないのだ。バカバカしくなるのだ。
だが、スプラ2をみればわかるように、いろいろな武器があっても勝てたという事実はない。
それどころか「こんな弱い武器をもってくるなよ」というのが実態であった。
いや、今でもそうだろう。
ボールドマーカー、オーバーフロッシャー、モデラー、R-PEN/5H、ワイドローラーなどが味方にきたとき、
「多様性があって、面白い!」
「負けたけどおもしろい!
ってなりますか?
どうやって、勝つんだろう・・・と思うだけだ。
理想論でいえば、イカケンに
「どの武器も舞台に上がれるようにしてほしい」
というのはわかる。
が、それはスプラ2でもムリだった。
よって、武器の多様性をこいねがうのは諦めて、自分の持ち武器を変えたほうがいい。
だいたい、「人の動きが悪い!下手!」とのたまうくせに、自分は役に立たない武器を変えないというのは怠慢である。ポジショントークにすぎない。
イカケンに家族を人質にとられて、その武器を使わないとまずいような状態になっているわけでもあるまい。
単に自分で自分に縛りをかけているだけである。
サモランだろうが、ガチマだろうがXマッチだろうが、勝てれば面白い。
勝てなければつまらないのである。
そこに「多様性」が介在する余地はない。
多様性ということばに依拠することで、じぶんの利己心をかくすのはやめたらどうだろうか?
④の1:成長しない自分に飽きただけでは?①から③の問題はスプラ2にもあった
いってしまうと、①から③の問題点はスプラ2でも存在していたのである。
よって、次の二つのことが考えられるであろう。
1.指摘された問題点は実は問題ではない→つまり、外れてる。
2.問題点が問題になるように感じられているゲームになってしまった。
→これはあり得る。ただそれが、個人の問題か(敗北が多い、弱い武器を使ってイライラしている。人生がうまくいかない。)あるいはスプラ3の他の要素との兼ね合い(バグ、ラグ、通信環境、ステージ、武器性能)なのかは判別が難しい。
またこのスプラ3が面白いか面白くないかの論争は、そもそもはまりこんでいる人間限定のはなしではないか。
普通の人はもうスプラ3などやってない。やるとしてもたまに、そして気軽にサーモンランやオープンマッチをやるだけではないだろうか。
もしこの仮定が正しければ、こんな話をするのはスプラ3をいまだにやりつづけている人たちが中心ということになる。
そうなると、実は、不満を述べているあなたは、十分にスプラ3を認めているのでは?ということじゃないだろうか。
それなのに面白い、面白くないを語るというのはどういうことなのだろうか?
いや、厳格にいうと語り続けている人とは何なのだろうと思ってしまう。
私がみているかぎり、大会などで拍手喝采を浴びている人間はスプラ3の仕様や不出来なところを延々とTwitter上でかきこんでなどない。
いっても、たまに愚痴るぐらいである。
ところがTL上に並んだ短文を読むと、ずっとスプラ3の愚痴をいいつづけている人がいて、どうなってんだろうと思わざるをえない。
普通に考えると、「スプラに飽きたんじゃないの?」というだけなのではないだろうか。
その飽きたというのも勝てないからであり、同時に自分に成長が感じられないからだろう。
格闘ゲームのプロゲーマー、ウメハラダイゴがいった
「成長できない自分に飽きた」というやつである。
【ツイッターで話題!!】ウメハラのゲームにおける『飽き』の持論が深いと話題に!!!!
④の2:スプラ3自体がたいして進化していないことにも理由はある
そもそもスプラ3の進化が大してない。スプラ2の劣化番アプデになっている
考えてみると、スプラ2とスプラ3は任天堂Switchのゲームである。
ここにハード性能の差はない。
それどころか近年、PC、PSのゲームがSwitchに移植される際、Switchだけ劣化版と呼ばれることが多い。
簡単な話で、性能が低すぎるからである。
その性能が低いハードで、スプラ3は出てしまった。
映像的な進化など殆どない。
グラフィック面での進化などとうていおぼつかない。
そんな新奇に欠けたゲームである。
私ズンダは映像の美醜にそこまでうるさい人間ではない。
ゲームは映像よりも中身が大事、と寧ろ思っている。
しかし、もし映像の変化がない場合は、よほど斬新な中身が必要になってくる。
これは今の若い人たちには伝えにくいのだが、FC、SFC、PS、PS2当たりまでの進歩を目の当たりにしてきた人間からすると、映像美に圧倒される体験はやはり大きい。
我々男がグラビアアイドルの写真や自分好みの絵に「イイネ」をつけてしまうのと同様の驚きや多幸感がそこにはある。
以下の動画はRPGや任天堂のゲームがハード毎の映像における進歩を紹介したものである。
リアルタイムで経験してきた人間たちはその進化に腰をぬかしていたのである。
観るべきは最初の方と1:45のFF4である。ここでまずグラフィックと音質がグンとあがるのを感じるだろう。その後、4:20のルドラの秘宝になるとSFC末期に一気にグラの細かさがあがっている。そして4:39のPS、FF7で一気に3D化する。ポリゴンとはいえすさまじい。上の動画にはCGが入ってないのでそのすごさは感じにくいがFF8もみのがせない。
ちなみにFF7からFF8までは発売が一年後という短期間でありながら、ポリゴンではなくなっており、これもまた驚愕した理由である。
以下にFF7とFF8のCGをまとめた動画を並べた。
その違いをみてもらいたい。
↓任天堂ユーザーにはこういうのがわかりやすいとおもい紹介。
ところがスプラ3にそんなものはない。
2と同様のグラフィック、そこにバグやラグ(※バグやUIの不便さついては私ズンダの以下の動画を参照されたい)などが追加されたアプデというよりも退化したものであった。
赤木智弘の指摘が冴え渡っていた
これに関しては赤木智弘氏によるスプラ3発売後の記事が的を射ている。
さて、話題も売り上げも十分なスプラトゥーン3は、2からどのように変化を遂げたのだろうか。僕が一通りスプラトゥーン3をプレーして、正直に思ったこと。それは……。
「これ、2の大型アップデートでよくね?」
これほどスプラ3の感想で核心をついたものはない。
この記事が発表された当初、Twitter上で彼の記事はいわゆる考察勢に当たる人らに難じられたのだが、私にはこれがなぜかわからなかった。
さて、この記事が出たのは去年の10月21日である。
今、スプラ3から卒業したり、飽きてプレイしていなかったり、あるいはスプラ3を詰るだけの人となったあなたは、この記事を否定しきることができるだろうか。
余談になるけど
この記事の後、10月27日に
渡邉卓也氏による【爆売れ「スプラトゥーン3」最新修正が異質すぎた訳】という記事がでている。
この文章はスプラ3の修正アップデートの凄まじさを語っているようにみえるが、後半には赤木氏を擁護するかのような文面がみられるのだ。
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