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ぼっちリモート5周年の個人的状況
Herokuというサービスのサポートエンジニアとしてリモートで働き始めて5年が経ちました。現状を記録しておきます。筆者は比較的孤独に強いと自認していますので、本稿には同僚とは異なる観点もあるかもしれません。残念ながら猫もいません。
筆者の同僚はいろいろなタイムゾーンに住んでいます。サポートエンジニアはアメリカ中部・アメリカ西海岸・ハワイ・日本・インド・スペイン・イギリス・アイルランドに居ます。筆者の担当する製品は、カナダ東部西部・アメリカ中部・アメリカ西海岸・韓国に居るエンジニアが書き、運用し、メンテナンスしています。
日常の業務
日常業務のほとんどは内製のウェブアプリケーションを通してお客様の質問を閲覧し、様々のメトリクスやログをウェブあるいはコマンドラインツールを通して調査して、お客様に回答するという手順で進みます。作業の手順がわかっていれば同僚との相談は必要ありません。上司は、内製のウェブアプリケーションで部下の回答数を確認することができます。
調査中にメトリクス・ログ・コードなどに不明な点があった場合には、アクティブな相手ならチャットで、そうでなければ電子メールや作業をトラックするツールでやりとりをします。インシデント中にはほとんどの場合はチャットで、まれにビデオ通話で対応状況をやりとりします。
質問する相手のはっきりしない疑問点は、チャットの、関連する人の多そうなチャンネルに放流しておくと、余裕のある人が回答してくれることもあります。余裕のある人がいない、回答できる人がいないときには無視してもらえるので安心です。@here などで無関係な人にノーティフィケーションを送るのは避けるようにします。
ビデオ通話は必要なときのみ
日常業務そのものはチャット・種々のウェブアプリケーション・GitHubを介して進んでいくのでビデオ通話は日常業務の遂行には重要ではありません。タイムゾーンをまたいだチームが多いのでリアルタイムでのやりとりの必要な場面が少ない向きに手順の最適化が進んでいるのかもしれません。
余裕があれば知識を共有したり雑談をするために日時が設定されているビデオ通話に参加することもあります。上司との1対1の面談は2週間に1度、30分程度かけておこないます。インシデント後には対応した人々がビデオ通話をしてまとめ作成します。
仕事道具
インターネットへの接続は地域のケーブルテレビ業者のものを利用しています。接続は安定していますが停電すると即座に切断されてしまいます。
ルータ・アクセスポイントはASUS RT-AC87Uです。アンテナが3本で飛びそうな形をしています。家庭用のものとしては高価ですが、接続が安定していることは日常業務の邪魔にならないので重要です。
日常業務のためには支給品のUbuntuデスクトップとMacBook Airを利用しています。SSOのための設定が完了したものが担当部署から送られてきます。SSOのためにVPN接続が必要ですが、認証の期限が切れるまではVPNを切って業務を続けることができます。個人的な目的のために自前のXubuntuデスクトップも利用しています。
ビデオ通話の時にはWH-1000XM2をMacBook AirにBluetooth接続します。デスクトップの冷却音や部屋の反響音などは相手には気にならないようです。たぶん。カメラはラップトップに内蔵のものを使います。近所で芝刈りが始まってしまった場合はマイクをミュートして文字で発言することもあります。
リモート特有のツールとしては、Slackのほか、Hangouts MeetやSlack calls、PagerDutyなどを利用しています。
健康維持
業務中にはできるだけ手元に飲み物を置いておくようにしています。計算機が仕事をしているときにはできるだけ集中を解いて休憩するようにします。疲れてきたらストレッチをしておやつを食べます。3食の時間はできるだけずらさないようにします。余裕があれば昼ご飯のあとに短時間の昼寝をします。昼間は外出できる服装に着替えます。
1時間ほどの散歩と、のろのろと1時間ほどの筋トレを、できるだけ毎日実行するようにしています。
オンサイト・オフサイト
チームによって1年に1-4度ほど支社オフィス・貸家などに物理的に集まります (筆者は個人的な事情によりしばらく参加できていません)。物理的に会ったことのある相手のほうが、名前などを覚えやすく、通常業務中のやりとりがスムーズに進むこともあるように感じます。