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あちら側の人とこちら側の人。接客で知る「お客さま」の世界。
接客業にはたくさんの思い出がある。
副業としても、単発でいろいろな接客の仕事をしてきた。
その経験が、再就職支援の仕事に活きる。
接客では、さまざまな人間模様、心理が垣間見える。
店員さん、販売員さん、営業さん、受付さん、などいろいろな接客がある。
お客さまに接する仕事では、人の本当の姿に触れられることが多い気がする。
支払いのときに、お札を投げてくる人。
ちょっと近づいたら、手の甲をひらひらさせて、「しっしっ、あっちいけ!」と言う人。
試食販売のときは、試食の商品を入れるようにと、口を開けて待っている人。
これは、ちょっと極端な例だけど。
その時々のいろいろな心理が、そうさせている。
「お客さま」でいるときは、仕事場や家庭で見せる姿とは違う。
向こう側の人だ。
ずっと以前の話だけど。
料亭の宴会で、お膳運びをしたとき。
お客さまでいらっしゃった団体は、わたしが通常の仕事をしているときの取引先だった。
通常の仕事のときは、わたしを「先生」と呼ぶ部署の方々もいた。
その団体名を聞いたとき、ちょっと困ったなとは思ったけど、それも人生。
どーんといきましょう、悪いことしてないし、てな感じで制服を身につけた。
まさかわたしがそこで、お料理を運んでいるとは思いもしないし、誰も、そんな人の顔など、いちいち見ない。
そういう席では黒子に徹し、「おねぇさん」などと呼ばれ、仕事のときには見たことのない冷たい顔、優しい顔に出会うこともあった。
そんな時は、つくづく思う。
「お客さま」とは、向こう側の人。
決して、こちら側の人とは交わらない。
同じ空間、同じ時間に生きている人間だけど、なぜか身分が違うような、住む世界が違うような感覚になる。
でも、人との関わりはとても勉強になることが多い。
その人が、何をしてほしいのか、してほしくないのか。
接客だけを淡々とする場所なのか、接遇が必要な場所なのか。
考えながら、寄り添っていく。
人に接することが大好きなわたし。
これからも経験値を増やして、再就職支援に活かせていけたら嬉しい。
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