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【読書案内】最終巻がついに発売!デンマーク発クライムスリラー・特捜部Q【洋書】

 こんにちは!洋書好きずんだです。

 12/3に英語版最終巻が発売されるクライムスリラー「特捜部Q」シリーズについて語りたいと思います。

 特捜部Q(Department Q)シリーズはデンマーク出身のユッシ・エーズラ・オールスンの大人気クライムスリラー。
 現在、デンマーク語では10巻完結、英語版・日本語版は9巻まで発行されています。

【シリーズ概要】


 ひねくれものの刑事・カールは事件への失態の責任を取らされる形で、未解決事件を調査する部署、特捜部Qへと左遷させられる。
 助手にあてられたのはデンマーク語が怪しいイラク出身のアサドと優秀だけどメンタルが不安定で皮肉屋のローセのみ。
 デンマークの陰鬱とした雰囲気の中、過去の事件の洗い出しが始まります。


【解説】


 北欧というとムーミン(フィンランド)マリメッコ(フィンランド)サンタクロース村(フィンランド)という感じで、デンマークの印象は正直うすい。
 デンマークは人口590万人(日本の1/20)人口密度は約130人/km²(日本の1/3)。世界幸福度調査で過去1位を獲得したこともあるし、ジェンダーギャップ指数は5位(2023年)、同性婚もOKという一見"ウェルビーイング"な国ですが、近年移民の増加が社会問題化しており、現在では厳格な移民法が成立していることから、その背景は複雑です。
 この特捜部Qシリーズでは、過去の未解決事件を題材に現在の社会問題を浮き彫りしつつ、人質を救い出す・テロを防ぐ・などのタイムリミット要素が重なり一気に読ませてくれます。
 (ほぼ)陰惨な事件を題材にしており、暴力表現など苦手な人は注意!
 1巻は2007年から始まり、執筆時とリアルな社会情勢がリンクしていて、3人の関係もよそよそしいものから固い絆が生まれ、そこもぐっときます。
 最新の9巻ではコロナ禍で捜査に苦戦するカールに、過去の事件の影も忍び寄り、ラストでは窮地に立たされます。

【その人気から映画化も】

 6巻まで映画化されているんですが、途中で俳優さんが変更されています。
 当初の配役が作者のイメージに合わなかったからとか…でも個人的にはそのまま作って欲しかったな〜!
 ファレスファレスの演技がとってもいいです!

 そして2025年にNetflixで再映像化(ただしだいぶ改変されるぽい)予定。こちらも楽しみ!

【最終巻発売!】

 待ちに待った最終巻の発売!
 デンマーク語はさすがに読めないので英語版をKindleで翻訳しながら読みますが、日本語訳も早く出てほしい!

 Kindleの事は前回記事にしました

 なんとか英語版を読み終わったら記事にします!

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