1073杯目:成功と失敗の定義
数日前、西野亮廣さんが音声メディアVoicyで、
データが取れれば成功、データが取れなければ失敗。
と語っていた。
この言葉がすごく腑に落ちた。
そして、西野亮廣さんの言葉を聞いた時、ある事を思い出しました。
昨年3月、日本のロケットH3初号機の打ち上げが上手くいかなかった。
2段目のエンジンが着火しなかったのが原因だった。
直後の記者会見で、状況を説明する職員に対して、ある記者が最後に言い放った言葉…
それを一般的に失敗と言います!ありがとうございました!
この言葉を聞いた時、ビックリしたというか言葉を失いました。
その記者は、職員に失敗というワードを言わせたかったのかもしれません。
失敗を認めさせようとしていたのかもしれません。
そんな記者にとって、技術的なことを説明している職員が、失敗を認めずただただ言い訳をしている姿に写ったのでしょうね。
技術者にとって、それは言い訳をしていたのではなく、上手くいかなかった原因の技術的な説明をしていただけなのにね。
この部分が成功と失敗の定義の違いなのではないかとも思うのです。
それとも文系と理系の思考の違いなのか!?(笑)
新しいことに挑戦している技術者にとっては、ただ単にうまく打ち上げられなかった。
しかし、それによってデータが取れていただろうから失敗という事ではない。
その証拠に、約1年後H2の2号機の打ち上げは上手くいってる。
これにはもちろん1年前の初号機の打ち上げが上手くいかなかったデータが活きているから。
そもそも最初から目標達成できる方がおかしい。
新技術だったらなおさら。
技術者にとっては、研究室で実験を重ねて、上手くいくためのデータを蓄積しているのと違わない。
それが、ロケットのように大掛かりで、一般人の目に触れる場での実験になってしまうと、往々にして成功と失敗の定義の違いでこのようなことが起こるのかもしれない。
まっ、そもそも前述の記者の場合、失敗を認めさせるために誘導している嫌らしい部分を感じていたけど…
冒頭に戻って西野亮廣さんの言葉。
データが取れれば成功、データが取れなければ失敗。
まさに今回のH2ロケットの話にも通じるものがある。
しかし、この言葉。
新しい事への挑戦だけでなく、日常生活の中でも共有できる言葉なのではないかと自分は思っている。
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