354杯目:【子育て】現状を子供に見せる
新型コロナウイルス渦のため、年度末から年度始め、そしてゴールデンウイークも終わり、子供の新学年もまともに始まらずなんとなくな感じで5月も上旬が終わろうとしています。この3月初めからの休校措置等により子供は自宅学習や自宅待機という生活を余儀なくされています。自分の住んでいる県も緊急事態宣言対象地域になった途端、お店のレジには感染防止のため透明な幕が張られたり、レジに並ぶのにも2メートルの間隔を空けるなど、今までの日常では見たことがない光景や経験した事のないことも生活の中に出てきました。テレビのニュースで見ていた光景が、身近の日常に起こるようになり、さらに大変なことになったと緊迫感を覚えたのを思い出します。これからまだまだ続くこの光景やこの生活、何年後になるかわかりませんが、将来、これらの光景や体験を思い出して『そういう事もあった。あの時は大変だったよなー。』という話も出てくるでしょう。そんな一生のうちに一度あるかないかというほど大変な今の状況なのではないかと思います。
その緊急事態宣言が出された後の、街や店内の状況を子供と話してた時でした。子供に、「自分は外に出ていないから分からないよ!」と、少し強い口調で言われました。自分や奥さんは3蜜に気をつけながら仕事に行っています。3蜜を避けて不要不急ではない買い物にも行っています。なので、その緊迫した場面というのを肌で感じていましたが、子供にとってはただの話であり、やはり自分が緊急事態宣言が出る前のような、なんとなくな感じでしかいないのではないかと思いました。もちろん子供だから外に出られないストレスというのもあるのだとは思っています。しかし、子供に比べて長く生きてきた自分でさえ、初めて感じる今の異様な状況と一緒の時間を生きている子供に感じさせてあげなくてはいけないのではないかと、親として思いました。
誤解のないように説明させていただくと、むやみやたらと3蜜の空間に子供も一緒に買い物に連れて行って、今起こっている現実を見せるとかそういう事ではありません。自分たちの住んでいる地域は都会と違って、外に出ると言っても3蜜の空間にいかなくても、この異様な現実を知ることができます。
そしてその方法はドライブ。
自宅をスタートして、途中降りることなく、2時間あれば大自然の中から街中まで走行して自宅に戻ることは可能な環境にあるので・・・。こういう時に『百聞は一見に如かず』という言葉が正しいのかわかりませんが、できる事なら、話ではなく、自分の目で見て感じて現実を見せるということは子育ての上でも、子供の人生の上でも必要なこと、大切なことなのではないかと思いました。
家でトイレに入って、水分とちょっとしたお菓子を持って自宅を出発。
ランチタイム真っ只中の時間、立ち並んだ見慣れた食べ物屋さんの駐車場は、営業しているのにゼロに近いほど閑散としています。普段はテイクアウトをしないお店が駐車場にテントを張って、呼び込みをしながらお弁当を売っているのが見えます。お弁当には縁のないと思っていたファミレスチェーン店もです。うちの地域は車がなければ生活できないような所なので、逆にいうと店内に入らなくても駐車場の様子を見るだけで、今の状況が異常だということがわかります。
そのまま進んでいくと、本来なら今が見頃の花を見に全国から観光客が押し寄せてくる公園があり渋滞する道路なのですが、もちろん渋滞などは全くなく、ただそこが通過するだけの道路になっていました。
そこからさらに進んで海岸に向かいました。海岸沿いの駐車場は封鎖されていましたが、ニュースで見るような光景、多くの県外ナンバーの車が路上に駐車して砂浜に出たり潮干狩りをしていました。誤解があるとアレなので説明すると、もちろん地元の車もたくさん停まっていました。それから普段なら観光バスや観光客の車でごった返す市場のお店も全て閉店のため周辺の道路は閑散としています。
そこから街中の方に向かって国道を走って行き、県庁所在地の街中を通過。もちろん商店街も大型百貨店も休業のため歩いている人はほとんど見かけませんでした。やはり食べ物屋さんが一生懸命呼び込みをしながら、テイクアウトのお弁当を販売しているのが見えました。
そして郊外に行ったところに、お客様のいないバナナジュースを専門に売っているお店があったので、そこで初めて子供と車を降りて、バナナジュースを買って飲みながら自宅に帰ってきました。
道中、色々と子供と話をしながら走行してきましたが、子供自身の目に飛び込んでくる光景はどのように写って、どのように思ったのでしょうね?
5月のポカポカ陽気のとても気持ちの良い日だっただけに、これらの異様な光景は余計に異様さを増して目に焼き付くことになりました。今回は子供に見せるためと言いながら、自分も仕事の時以外は、こうして外の様子を見ることがなかったので、子供と同じく現実を見せつけられるような驚きがいくつもありました。
最後に、子供と飲んだバナナジュースの美味しさ、一生忘れない味になったような気がしました。
#新型コロナウイルス #子育て #自粛生活 #休校措置 #3蜜
貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。