【S2】9.画像を巡る冒険（8/26～8/28）

2022年10月11日 13:59

　「何らかの画像をくれ」とは再三、お願いしていた俺だが、ここに来て「どうにか入手しなくては」とそこに焦点を絞り始める。何をどうするにせよ、なんもこちらにないままではどうしようもない。
　物的証拠が必要。
　物証のない話は信用してはならない。

どういうこったよ
なんで俺のバイクそっちの列に入っちゃったの
今までなんだったの
昨日、お願いしたみたいになっとるんですが

　結局、この辺りから、画像っちゅうものがどうなってるのか全く分からなくなってくる。が、ない訳はなく。理由は保険屋さんが確認する為に筆遊惰から。あとスマホでチャリーンって撮影して送ってくりゃ済む話でもあり、なんなら最も誤魔化しやすい手段でもある。
　その画像が全く行方も存在も分からない。

これもよくわからん。
LINEなんのために交換したんだ
俺が何のために倉本鉄山になったと思っている

納車予定日、三年後ですとか言われても不思議じゃない
というかかかるなら最初から言ってくれればそれで良い

　なんで修理期間が、こう、二転三転した挙げ句、ダラダラと五ヶ月以上引っ張って、今更、ダイナモとか、よそのお客さんとか、こう、なんていうのかなあ、凄くないがしろにされている気がする！

今のところ、画像も現状も確認出来ていないので、ほんとに「無」
一つの物体が徹底的に情報化されている上に詳細が分からない。俺に確認出来るのは領収書の数字だけ。

この頃から異常な妄想・妄言を吐き出すようになる
つらい現実から逃れるための譫妄状態

俺の場合、一億円落ちていても「見つけて拾いました」じゃ済まないとこがある。
なんかしらクッソめんどくせえ話になって見つけなきゃ良かったとかになる

まああいつはあいつで「個」としてかなり強いが
外伝がクソ長くなったの自分でもびっくりした

カスタムあるある
基本的には信用するしかないので明細も契約書もない
趣味性の高い乗り物ですので……

そもそもなんで一週間も預けるんだよ
もう一回ハーネス全部巻き直しているのか？
もしくはそもそも巻いてなかったのか？

これは「保険屋さんに月曜に写真が届いた場合」
の最短シミュレーションとなるし無意味だった

酔ったアタマで国連のマザーコンピューターを破壊するメタ推理開始

　俺が思うに「物証がない」のでイラつくしグイグイ行こう、とポジになるのだが、「動機が分からん」ので手が鈍る。要するに何もかも把握できなくなる。

キッチンドランカーと化している俺
なにせ半日、土日絡めば保険屋さんの動きもなくなるから
なーんもやることなくなる
果てしなき時間の無駄

とにかく画像一枚見ればすぐに分かるんだ
どんなに適当でも分かる。少なくとも流れは
この場合、どういう風に話が流れているのかが肝心なんだ

絶対に存在するはずのものが見えない
ない、と思えば終わりなのだが、ないわけがない
見えない物を見ようとする誤解全て誤解だ

　割とこの話で俺がしっちゃかめっちゃかになるの、この「設定覚えてた」もそうなんだけど、忘れてくれてりゃ推理が成り立つのに、覚えていてわざわざ向こうから言ってくるから「？」ってまた藪の中になる。
　とにかく推理を成り立たせるのにこれだってマスターピースが足りない。
　なので俺は執拗に画像という物証を要求し続けている。

だから肛門科女医のみのり先生って誰
（どうせツイッターで見かけただけの人だろう）

その進捗すらさっぱり分からない
口頭で言われても実感ないので、バラバラのままでいいから車体を見せて欲しい

うおへい商店さんのステッカーがスイングアームにある
スイングアームは塗り直しているのであって貰っては困る

　俺は行ったことないのだが、うおへい商店さんはインターネットでよく見る、逗子のお弁当屋さんであるとのことでバイクがたくさん来てお弁当がおいしそうでステッカーをみんな貼っている。そのうち行きたいですね。アハハ。何で行くの？　原付とかでかな？

今更そんなこと気にするなと言われても、気になってしまう
だって見たことないから……

　これは前から思っているのだが、趣味の本などにネガなどそうそう書かないのは分かっているが、それにしたってバイク関連はトラブルの話とか書かなさすぎ。もっとそういうこともフェアに書いて欲しい。

「動機なきシリアルキラー」はそれはそれでいると思うのだが。あとうそしかつかない嘘つき村の人もいても良い。全部が嘘ですは投げっぱなし過ぎるので分からんのが納得いかない。分からせてくれ。

俺もこんな細かいことを言いたくないが、なんか、ねえ
見てないものに無駄遣いするのはさすがに俺も、ねえ

カレンダーに振り回されるようになってきた
この五ヶ月、週末も月末もビュンビュン過ぎていく

　バトルランナーは色々おかしい映画だが、その中でも一番おかしいのがキャプテンフリーダムで、最後の強敵感出してたのにアホ装備の装着を義務づけられて腹を立て（肉弾戦がしたかった）ふてくされてどっか行ってそのまま帰って来なかった。なので作中、一度もシュワルツェネッガーと接していない。そのくせ最後の強敵感が凄い。なんだったのあの人。自由すぎない？

仕方ねーから保険屋さんに、提出して貰っている「筈」の画像を転送して貰う。俺はとにかく物証が欲しいの！軸がないんだよ、軸が！考えるための、軸！

　まあ、五ヶ月ということもあってかなり鬼になりつつあったんだが、「言い訳するなら今ですよ」ってタイミングで全く何も言わないし、その一方で意味の分からない動きだけは止まらず、挙げ句の果てには画像一枚送ってこない。俺を混乱させたいとしか思えない。実際、しているし。
　こんなめちゃくちゃな話、俺は九十年ぶりに耳にしたね！
　というか耳にするのはいいけど俺が体験はしたくないね！

　この物語は事実である。
　あなたにとっても事実であったなら、嬉しい。

【S2】9.画像を巡る冒険（8/26～8/28）

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