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【カンヌ国際映画祭2024】過去データで予想する「パルム・ドール」
コンペティション部門で一番乗りの公開となったのは、フランシス・フォード・コッポラ監督の"Megalopolis"でしたが、前評判とおり絶賛一色とはならず、賛否両論のようです。
パルム・ドールを受賞したことで興行的成績にも漕ぎ着けた『地獄の黙示録』ストーリーを狙っていたと思われるのですが、厳しそうな情勢です。
多額の製作費になった上、私財も投入しているにも関わらず配給会社が決まっていない厳しい状況ですが、どうなるでしょうか…。最近アダム・ドライバー出演作は微妙な評価になっていることもあり、心配です。
注目作品はもちろん"Megalopolis"だけではありません。残念ながらコンペティション部門には日本作品はありませんが、過去データを元に「パルム・ドール」の予想をランキング形式でしてみたいと思います。
ポイントについて
ポイントは以下の内容で加算したものです。
- 製作国がフランスまたはフランスが含まれている場合:+1
- 製作国のエリアがヨーロッパの場合:+1
- ジャンルが「ドラマ」の場合:+1
- 過去監督がコンペティション部門に出品されていた場合:+1
- 過去監督がカンヌで何らかの賞を受賞している場合:+1
鑑賞できない関係上、作品の善し悪しは一切含まれておりません。
5位(1ポイント)
The Substance(コラリー・ファルジャ監督)
あらすじ等詳細不明の作品です。
グランド・ツアー(ミゲル・ゴメス監督)
結婚式で婚約者エドワードに逃げられたモリーは、彼を追ってアジア中を旅することになる。
4位(2ポイント)
Anora(ショーン・ベイカー監督)
ブルックリンのセックスワーカー、アノラを描く物語。「オリガルヒ」の息子と結婚することで、彼女の人生が変わっていくように思えたが…。
L'Amour ouf(ジル・ルルーシュ)
上流階級の少女と質素な家庭の少年のラブ・ストーリー。ふたりは恋に落ちるが、その後疎遠となったあと、少年は犯罪者となり、刑務所に服役することになる。
Trei kilometri pana la capatul lumii(エマニュエル・パーブュ監督)
こちらも詳細不明
Pigen med nalen(マグヌス・フォン・ホーン監督)
若い女性が、ある出来事をきっかけに秘密の養子斡旋業者を運営する女性と親しくなり、知らず知らずのうちにその実態に巻き込まれていく。
3位(3ポイント)
Motel Destino(カリム・アイノズ監督)
ある若者が、欲望・権力・暴力の舞台である「モーテル デスティーノ」を訪れたことで、その日常が変わっていく。
Megalopolis(フランシス・フォード・コッポラ監督)
大災害に見舞われ廃墟と化した現代アメリカの街を再建しようとする建築家の男・セザール・カティリナの物語。主人公をアダム・ドライバーが演じる。
La plus precieuse des marchandises(ミシェル・アザナビシウス監督)
『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が手掛けるアニメーション。ある木こりの夫婦が、女の赤ちゃんを救い出すが…。
Marcello Mio(クリストフ・オノレ監督)
実の親子であるカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニが、自身を演じるという摩訶不思議ストーリー。キアラは、突如父であるマルチェロ・マストロヤンニとして振る舞うようになり、周囲もそれを信じるようになる。
Feng Liu Yi Dai(ジャ・ジャンクー監督)
歌や踊りで繁栄したベル・エポック時代の中国人女性を描く。
All We Imagine as Light(パヤル・カパディア監督)
ムンバイで暮らす看護師、プラバの日常は別居中の夫からの予期せぬプレゼントからトラブルに巻き込まれていく。
憐れみの3章(ヨルゴス・ランティモス監督)
ヨルゴス・ランティモスによるオムニバス作品。
選択肢を取り上げられた中、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海難事故から帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、奇跡的な能力を持つ特別な人物を懸命に探す女……という3つの奇想天外な物語からなる、映画の可能性を更に押し広げる、ダークかつスタイリッシュでユーモラスな未だかつてない映像体験。
The Seed of the Sacred Fig(モハマド・ラスロフ監督)
イランの首都、テヘランの政情不安の最中、ある判事は被害妄想に取り憑かれ、所有する銃が失くなったことについて、妻と娘に疑いをかけてしまう。
Diamant Brut(アガット・リダンジェール監督)
南フランスのフレジュスに住む19 歳のリアンは、美とスターへの憧れにから、「ミラクル・アイランド」というリアリティ番組のオーディションを受ける。
Oh Canada(ポール・シュレイダー監督)
ベトナムでの兵役を避ける目的でカナダに逃亡したレナードは、そのすべての秘密を打ち明けることにする。レナードを演じるのはリチャード・ギアで、キャリアベストの演技を披露しているという噂。
2位(4ポイント)
The Apprentice(アリ・アッバシ監督)
1970〜80年代のニューヨークを舞台に、アメリカ支配層の起源をとらえた師弟関係を描く物語。
なんと主人公はトランプ元大統領。早くも話題に。
Emilia Perez(ジャック・オーディアール監督)
『アバター』のゾーイ・サルダナとセレーナ・ゴメスを主人公に、メキシコのカルテルから抜け出そうとするボスとそれを助ける弁護士を描く。
The Shrouds(デビッド・クローネンバーグ監督)
妻を亡くした「カーシュ」は、革新的な能力を活かし、死者と繋がるための死装束を開発しようとする。
Limonov: The Ballad(キリル・セレブレンニコフ監督)
ウクライナに生まれ、2020年に亡くなった謎の多い実在の人物、エドワルド・リモノフを「007シリーズ」などのベン・ウィショーが演じる。
1位(5ポイント)
Bird(アンドレア・アーノルド監督)
飛ぶ鳥を落とす勢いのバリー・コーガンが、不法占拠の土地で暮らす男、ベイリーを演じる。ベイリーは、その土地を離れ、新たな冒険に出ることを考えているが…。
Parthenope(パオロ・ソレンティーノ監督)
1950年代、イタリアのナポリを舞台に、故郷で幸せを求める主人公「パルテノペ」を描く。パルテノペを演じるのはゲイリー・オールドマン。
本日のドレス:セリーヌ・ソン
"Past Lives" filmmaker Celine Song poses for photos on the #Oscars red carpet. pic.twitter.com/z3fBpYstlp
— Variety (@Variety) March 10, 2024
初監督作がアカデミー賞作品賞にノミネートされ、自身も脚本賞にノミネートされたセリーヌ・ソン。
肌の露出を一切しない頑ななスタイルは、ダイアン・キートンを思い出させる。ブランドはグレタ・リーと同じくロエベ。
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