「登山グッズ」は「災害グッズ」なのよ
自分は山登りをするくせに景色にあまり興味がなく(山を登ること自体が目的)、日本百名山だとか全然知りません。
方向音痴で地理に苦手意識がある(マップアプリが欠かせない)ということもあり、地名も全然知りません。
そんなこともあって、週末に旅行に行くのですが、その目的地のひとつが実は山登りだったことが判明!(車で通るくらいの認識だった)
え、丸腰で行くところだったよ?というか他のひとも大丈夫?(たぶん定期的に山登りをしているのって自分くらい)ということでちゃんと登山グッズを持参したほうがええでということでLINEのノートを書いて送ったら、(実際は何も言われてませんが)「ぷ。ただのハイキングだし、おおげさwww」というような雰囲気になってしまいました…。
山舐めんなよと思いつつ、せっかく書いたのでご参考にしていただければ幸いでございます。
三種の神器
登山の三種の神器、「登山靴」「ザック」「レインウェア」。
三種の神器っていうか、必携の道具じゃない?という感じですが一応解説しておきます。
登山靴(2万円くらい)
スニーカーで登るとか愚の骨頂。
個々によりスニーカーの認識が異なりますし、実際それって運動靴っていうよりもうおしゃれ靴ですよね?というものも少なくないです。街歩きならともかく、山登りに最適化された靴じゃありません。
登山靴って昔はダサい実用的なものしかなかったのに、最近はデザインが良いものが出てます。
そういうこともあり、個人的にはロウカットのウォータープルーフの靴がオススメ。普段履きできる上、雨天時に足が濡れなくて超助かる。
お値段が気になる方はワークマン一択。
本格登山はハイカットのほうが良かったりしますが、ハイカット>ロウカットでもございません。
ザック(3万円くらい)
試着できればベストですが、個人的にはデザインで選んで良いと思ってます。
合わなければメルカリで売っぱらって、また合うもの探してください。
日本で使ってる人少ないけど、アルティメイトディレクションが自分は好きです。
なお、本格登山の場合はかならず試着してください。
レインウェア(2万円くらい)
100円ショップの雨合羽はやめてね…。
ちょっと高くてもまじで雨が入ってこないレインウェア超おすすめ。
台風のときにどうしてもオフィスに行かなきゃいけないときとかめっちゃ便利。
ゴアテックスつう素材のレインウェア、すごく優秀。コート並みに高かったけど、値段が落ち着いてきたっぽい。
新三種の神器
地図・コンパス(3,000円くらい)
スマホアプリでヤマップつう超絶便利なサービスがあるんだけどさ、スマホってバッテリーなくなると使えないんだわ!知ってた!?
なので紙の地図は用意しておいたほうが良いです。ヤマップから印刷できるぜ!!!
スマホのコンパス便利だよね!でもスマホってバッテリーなくなると使えなくなるんだわ。知ってた?
ヘッドランプ(3,000円くらい)
スマホの電灯機能便利だよね!ベッドの下にモノが転がったときとか重宝してる!でもスマホって電池切れると使えないんだわ。知ってた!?
手持ちの懐中電灯でもいいんだけど、個人的にはヘッドランプ一択。
最悪ダイソーでも良い。(注:ダイソーの製品も良い製品です。)
なんでヘッドランプかって?手が空くからだよ!
ツエルト(2万円くらい)
はい、なにそれ?って思いましたね。
ようは簡易テントで、「ヒロシです」とかが使ってるテントじゃなくて、300gとかでクソ軽いのよ!
遭難したときに雨風凌いだり、ちょっと動けなくなったり(ジジイ、ババアは突然生まれたての子鹿みたいになったりするの!ほんとに!)したときに休むのに使います。
子ども連れで登山するときも疲れてぐずりだしたら、これをサッと出して休ませよう。
その他
スタッフバッグ(1万円くらい)
ザックの中の荷物を仕分けするためのもの。完全防水、巾着、箱型とか種類がいろいろある。
個人的には完全防水のものをひとつ、
そして巾着のやつをいくつか揃えるのがオススメ。
箱型とかのジッパー式は、ジッパーが壊れたり、ジッパーに挟んだりしちゃうからそこが微妙。
なぜ必要かというと理由は主に2つ。
①突然の雨から服を守る(濡れると着れない。着れないと低体温症になる可能性が高まる。)②山小屋やテント泊、ビバークのときにビニール袋のカサカサは睡眠の障害になる。睡眠不足は遭難に直結する。
アンダーウェア(1万円くらい)
ヒートテック的なものじゃないです。
いまはアンダーウェアに吸湿性の高い、メッシュのものを着るのが主流。
汗かくと気持ち悪いし、冷えるのよ。夏の登山で汗で低体温症になって死にたくない。
ちょっと高いけど普段使いもできるのでオススメ。乾くの早いから1枚で結構なんとかなる。
ショップでこのアクリマをオススメされたときに、店員さんに「友だちとお風呂に行くときとか恥ずかしいんですけどね。」って言われて店員さん(男性)どんだけ乙女なの?と思いましたが確かにちょっと嵐っぽい。
バーナー(1万円くらい)
これがあると山頂でコーヒー飲めたりして、QOC(Quolity of Climbing)が爆上がりする。
普段食べないのにカップヌードルもやたらうまく感じる。
個人的に山に持ち込むカップ麺的なものは、コンビニで売ってるちっさいやつがおすすめ。
お湯沸かそうにも水が必要なので、初心者は重量増えるのしんどいからね。
登山アプリ
デザインはヤマップのほうが好きだけど、サービスはヤマレコのほうがいい気がしている。
登山グッツ=災害グッツである
これ全部揃えるとなったらほどほどにお金がかかります。見出しにもおよそのお値段記載しましたが、これを合計すると、12万6,000円になりました。ヒー。
途中記載しましたが、ワークマンや100円均一もうまく活用すればもう少し抑えられるかと思いますが、それでもそこそこはしちゃうと思います。
でもね、登山靴は丈夫だから山じゃなくても地震時などで避難するのに最適だし、登山用のレインウェアは防水性に優れてるから台風などの豪雨のときに移動するときに使えるし、コンパスはスマホのバッテリー切れても使えるから、災害後に瓦礫の山になったときにも使えるし、ヘッドランプは停電になったときも使えるし、ツエルトは野宿で使える。
温かいアンダーウェアも屋外で避難生活するときにあると生命を危機にさらさなくて済むし、バーナーがあれば煮炊きができる。
だから揃えたこれらのグッツ、普段使いしなくても全部ザックに入れて、避難袋にして玄関に置いておけばいいんですよ!
しかも非難袋よりおしゃれ!
ちょっとお高くつくかもしれないけど、災害大国日本、ただ避難グッツ揃えるより、登山グッツを転用したほうが機能性高かったりするし、楽しい!
高尾山でもハイキングでも、「大丈夫っしょ」じゃなくて、きちんと準備するのが大事!
自然の中で死ねるなら本望とかいうひとがいそうだけど、捜索にめちゃくちゃお金がかかる上、他の登山者にも迷惑かかるから(軽装で遭難しかけてる人無視するなんてできないよ)自分のためじゃなくて、周りのためにもよろしくお願いします。
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