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「アメリカ流れ者」を変えた石山蓮華とでか美ちゃん/『こねくと』
もう2012年のことですから、12年も前の話になってしまうのですが、『小島慶子 キラ☆キラ』が小島慶子氏の降板により終了になったとき、リスナーじゃなかったのに揉めに揉めていたことをよく覚えています。
『小島慶子 キラ☆キラ』は、おじさんしか聴いていないという印象の昼間のAMラジオの中でそうじゃない番組としてなかなか人気があったので、リスナーじゃないのに(大事なことなので2回言いました)残念だなぁと思っていました。
その後番組としてはじまったのが『たまむすび』でした。
逆風の中はじまった『たまむすび』、そして『こねくと』
残念とは思いつつも、リスナーじゃないので番組なんてものはいつか終わりが来るものだとしょうがないくらいの気持ちでしたが、『キラ☆キラ』ファンはその経緯から納得できないひとも多かったようで、番組開始当時は『たまむすび』のたまちゃんへの風当たりがめっちゃ強かったのを覚えています。
(たぶんtwitterとかで検索すれば出てくるんじゃないかなぁ)
ところがどっこい、『キラ☆キラ』が3年で終了したのに対し、『たまむすび』は10年を超える長寿番組に。
11年目にて終了することになったわけですが、ファンがTBS前に集まり、その前でたまちゃんが挨拶するほどの愛されキャラになるという人気番組になり(10周年には武道館イベントまでやった)、意地の悪い自分はあのときたまちゃんに暴言吐いたひとたちに話を聞いてみたいと思いましたが、とにかく『キラ☆キラ』のことなんて誰も覚えてないくらいの状態になったわけです。
そんな『たまむすび』の後に始まったのが『こねくと』でした。
パートナーこそパンサーの菅良太郎さん、でか美ちゃん、東京03飯塚さん、RAG FAIR土屋さんと有名どころですが、メインを務めるのが石山蓮華さんと聞いたときは、正直「だれー?」って思いました。
ところがです。
初回から落ち着いたしゃべりを披露し、治療のため入院をしたときは各パートナーから「早く帰ってきて欲しい!」とずっと言われるその仕切りのうまさと存在感であっという間にTBSラジオリスナーの心を捉えてしまったのです。
彼女がお休みのときは自分もちょっと物足りなさを感じます。
ということでまだ1年も経ってないのに『たまむすび』も忘れられようとしている現在ですが、継続しているコーナーもあります。
そのひとつが町山智浩氏の映画紹介コーナーです。
町山智浩を変えた石山蓮華とでか美ちゃん
アメリカ在住の映画評論家、町山智浩氏が最新映画(主に日本でこれから公開される映画)を紹介するコーナーで、町山さんはその言動から煙たがるひとたちも多いのですが、日本での公開に時間がかかりそうな映画をいち早く知れる数少ない番組なので、よく聴いていました。
『たまむすび』では、たまちゃんと山ちゃん(南海キャンディーズ)は主に聞き手として、町山氏の話を耳を傾けるだけだったので、日本語に飢えてそうな町山氏がしゃべり続けるだけのコーナーがまた続くのだろうなと思っていたのですが、これが全然違いました。
なんと蓮華ちゃんとでか美ちゃんは、前回(前週)に紹介された映画を欠かさず観てくるのです!
『たまむすび』時代は、町山氏が映画を紹介しても、翌週それについてコメントすることはほぼなく、公開から大分経った後でも「以前紹介した○○という映画がありましたが、観ました?」と問いかけても「すいません、観てません」という返しになることがほとんどでした。
それはそれで「映画は嫌いじゃないけどさほど好きでもない一般の人」という役割をたまちゃんと山ちゃんは担っていたわけで、『バービー』のケンじゃないですけど、熱くなりがちな町山氏のよい緩衝材になっていたわけです。
ところが蓮華ちゃんとでか美ちゃんは、最初から決めていたのでしょう「紹介された映画は(できる限り)全部観よう」と開始から半年が経ったいまも紹介された映画を見続け、コーナーは「若い女子がうんちくおじいちゃんに感想を行ってあげる前半」と「うんちくおじいちゃんが映画を紹介する後半」という構成が完成したのであります。
それだけでもすごいのに、蓮華ちゃんは「違うなと思うところはしっかり伝える役」を確立し、でか美ちゃんは「おじいちゃんを立てつつ、いじって喜ばせる役」を担い、三人が絶妙なトライアングルを構成するというすばらしいバランスを保っています。
蓮華ちゃんが『市子』について、「ファムファタール的に描いていたのはあまり好みじゃなかった」ということを言ってたときは「ほんとそう!」と代弁してくれたようで嬉しかったし、でか美ちゃんが磯村キュンの名前を「ハヤトですよ」としっかり訂正したり、サブカルつながりで朝井リョウ氏と実は仲が良いという話を聴けるのも楽しい。
「感想コーナーいらない」という声もtwitterで見ましたが、それだと『たまむすび』と同じになっちゃうので、絶対に続けて欲しいです。
本日の一曲
でか美ちゃんはハロプロおたくとしても有名で、いつの間にか辻ちゃんと同じ事務所になっていたのを最近気づきました。
ハロプロは楽曲が良くても衣装やCDジャケット、MVがくっそダサいのが有名で、それはそれで味なのですが個人的には推してないグループがダサいと食指が動かないので、どうにかして欲しい派です。
そんな中MVが洒落てて好きなのがこの一曲。
明るい曲だけど、ちょっともの哀しい歌詞が、ソングライターの津野米咲さんが亡くなってしまったことにより、より哀しく感じてしまう。
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