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『イコライザー THE FINAL』というかデンゼル・ワシントン先生の話

 今週から公開された『イコライザー THE FINAL』。

 恥ずかしながらこのシリーズについて存じ上げず、ソニー・ピクチャーズさまからのご招待にてはじめて拝見。
 「見逃している映画がまだまだあるんだな!オラ、ワクワクすっぞ!」と試写だからこその出会いに感謝しながら、楽しく拝見しました。

 試写で拍手が起きたのは初めての体験でしたが、翌週の別の映画の試写でも拍手が起きていたので、もしかしたら両方観ていた人がいたのかも…。

 『イコライザー THE FINAL』はツッコミどころがいろいろあるものの、スカッとエンタメムービーで、R15+ということを除けば、皆が楽しめる映画です!

信頼のデンゼル・ワシントン先生

 しばらくハリウッドの"父"は、トム・ハンクスと思っていましたが、個人的にはデンゼル・ワシントンに完全にシフト。

 ほぼ同い年のふたりですが、トムは白人、デンゼルは黒人。
 もはやそれがどうしたという世の中になりつつありますが、このような時代になる前からずっと活躍し、演技派として名を馳せ、離婚もスキャンダルもなし。

 次世代の俳優として期待されていただろうウィル・スミスは、授賞式でクリス・ロックをブン殴り、チャドウィッグ・ボウズマンは亡くなってしまいました。

 あらゆる年代から尊敬を集める彼こそが、それに相応しいといまは思っています。

 なお、トム・ハンクスも相変わらず好きですので、念のため。

1989年、35歳ではじめてのアカデミー賞

 彼がはじめてアカデミー賞を獲得したのは35歳、1989年のことです。

 同じ助演男優賞を80年代に受賞した俳優たちの平均年齢は49.6歳

 この若さ、そして黒人で受賞したということはすごいことなのです。

 その後、いままでのイメージを覆した『トレーニングデイ』で主演男優賞を受賞。
 その地位を不動のものとしました。

信念に基づいた作品選び

 1980年代の興行成績を見ると、トップテンに入った黒人が主演または主演級の扱いだった映画は4本のみで、『大逆転』『リーサル・ウェポン』『リーサル・ウェポン2/炎の約束』『星の王子 ニューヨークへ行く』でした。

 いずれもコメディまたはコメディ要素がある作品で、特にエディ・マーフィーは、ご存知のとおり、コメディ俳優として著名です。

 つまり黒人が主演の映画はあるものの、それはあくまでコメディで、その他の役はチンピラ、悪党ばかり。

 これを見るとステレオタイプな黒人のイメージは、ハリウッドが作り出したものとも言えるかもしれません。

 そんな中、デンゼルが選んできた作品は骨太な作品が多く、刑事などの警察関係者、弁護士などの役が多いです。

 現在黒人俳優がこういった役をはじめ、裁判官などに配役されるのは、彼の一貫した作品選びとそれをしっかり演じてきたこれまでの尽力があるのではないかと思っています。

次作は『グラディエーター』の続編

 フランシス・マクドーマンドとマクベス夫妻を演じたことにも驚きましたが、次作はなんとリドリー・スコットの『グラディエーター』の続編!

 しかも主演はノリに乗ってるポール・メスカル!

 トップクレジットじゃないのは、2002年以来ですから、なんと22年振り!

 ワクテカしかありませんが、トップクレジットじゃないのに主演でオスカーノミネートされそうな予感…W主演ノミネートなら、なお嬉しいな…。

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