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災害ボランティアに行こう④

栃木県⇒愛媛県宇和島市吉田町へ

ボランティア1日目(2018.9.17)

吉田町の荒巻の待ち合わせ場所へ、車で行く途中、あちこちで復旧工事が行われていました。みかんの販売所は閉まっており(現在は開店しているそうです!)周囲の山は崩れているところが目につきました。現地に着いてから、チーム八木さんたちと別れ、ボランティアグループ「チームサクボ」の兵頭さんと初めてお会いし、今日は床下の土砂出しの仕上げをすること、本日中に消毒まですることをお伺いしました。

前日に内容をお伺いしていたので、長靴に不織布つなぎ、マスクにゴーグル、ヘッドライトと準備だけは万端だった私。緊張してました。その時一緒に作業してくださった先輩との出会いは、忘れられないものとなりました。
山間部のお宅で、すぐ後ろに山が迫ってきています。坂の下には池があり、道路は土で茶色くなっています。

入り口から靴で入れるように、ブルーシートが敷かれていて、茶の間の床板は一部開けてありました。6畳くらいの茶の間から床下に入ります。
ほとんどの泥は撤去してありました。コンクリートの床下にうっすら乾いた土が表面にあります。それをブラシで掻き取り、土のう袋に入れていきます。
合わせて、根太(床板を支える木材)にうっすらと白カビが付いていた為、泥とともにキレイにブラシでカビを払っていきます。消毒前にこれが大切な作業になるそうです。土砂が入ったまま放っておくとカビの原因になり、健康被害を及ぼすことになる可能性があります。ボランティアさんが、被災された方の気持ちを考えて、丁寧に作業をしているのが分かりました。
床までの高さは60㎝はあったでしょうか。膝を曲げて屈めば、寝そべらなくてもいられる高さです。中にはもっと低いお宅もざらにあるそうで、今回のお宅は高さはある方でした。
まず、入ってみて、開口部は1畳ほど開けてあるのに、なぜか息苦しい。泥を掻き取っていると土ぼこりが立って、ゴーグルの前が見えなくなる。10分ほどやって、水中から上がるように、息をしに外に出ました。息はできてるはずなのに苦しい。ひじ、膝のあたりがコンクリにあたって痛い、体が硬くて、股関節が痛い。加えてこの日は30度以上あり、扇風機を回していただいて、休み休み作業しました。
先輩方は、すいすい奥へ入っていきます。あっという間に持ち場のほとんどをきれいにしてくれました。午前中は休みながら床下の作業時間をある程度伸ばすことができ、12時でお昼となりました。

お昼はミカン畑を隣に、風通しの良いところで、家主さんがイスを出してくれて、持参したおにぎりを3個食べました。不織布つなぎを脱ぐと、水をかぶったように汗で衣類が濡れていました。お昼休みの間にある程度乾かし、1時間休憩した後、午後の作業に入りました。
しかし、結局体がついていかず、2時前に離脱。一緒にいたボランティアさんと来てくれた兵頭さんに見てもらい、翌日の作業も考えて、あえなく初日は終了。早めに適切なアドバイスをしてもらった為、ベースに帰宅後ご飯も食べ元気になりました。家主さんをはじめ、カバーをしていただいた先輩方や兵頭さんには、ご迷惑をかけてしまいました。

涼しいところで休んでいる間に家主さんにお話を伺ったのですが、7月の豪雨の際、水があふれてきて、庭で渦を巻いて、離れの戸板が濁流の勢いで外れて、母屋に当たっていたそうです。谷側の納屋にあったタイヤや農機具はさらに下の池まで行ってしまったそうです。淡々と語られていましたが、逆にどれだけ大変だったかが伝わってきました。

1日目まとめ
・はじめて床下に入る
・床下の泥出しの基本:床下に入った土はできるだけきれいに取り除き、今後の生活で健康被害などの恐れが無いように、しっかり根太や柱を消毒して、家主さんにお渡しをする。
・自分の体調管理をしっかりする。良く休み、しっかり食べる。暑い時は1日目安だが2.5リットルくらいは水分を取る。
・ボランティアはチームワーク。先輩方に学べ。


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