シリーズもののコンテンツが一番好きだけど良いとは思っていないという話

あまりシリーズが長かったり、把握するまでの時間=コストが高いと思われるコンテンツはちょっと尻込みしてしまうところがあるので、シリーズものでは無い作品、その作品を見ればその作品について全て理解できる作品は良いなと思う。

ただ、自分の好みで言うとシリーズもので、他作品を把握してるからこそ分かるエモが好きなのだ。

私が一番好きなシリーズ作品はファイナルファンタジーシリーズなのだが、これこそ新規が追いたくても全て追えない、追いきれない作品だと思っている。よほど熱心で、時間のある人間なら別だが。

ファイナルファンタジーはなんと2017年に『最もタイトル数の多いRPGシリーズ』としてギネス記録に乗っている。

当時にしてその数、なんと87本。

RPGはただでさえ履修に時間がかかる。
ナンバリング作品をやるだけでも15本。オンラインを除くと、13本………。
13本、と聞くと大したことのないように感じるかもしれないが、一つ一つにかかるプレイ時間のことを考えると、大変だ。
FFをプレイするだけで人生が終わってしまう。

MMOである11.14に関しては一本だけでも無限に時間が取られてしまう恐ろしいゲームだ。
14は自分も1年前ぐらいに始めたが、未だに全てを把握しきれていないし、今ある生活を切り離さない限り、遊び切ることは不可能だと思っている。しっかりと遊ぶのに最低限必要であるメインストーリーの履修に7ヶ月かかった(当時漆黒まで)。

一口にFFシリーズといっても、シリーズ内でもシリーズが分かれていて、そちらの分岐作品もたくさんある。
色々と分かれてはいるが、ナンバリング作品に限って言うと、ノーマル、イヴァリースシリーズとファブラノヴァクリスタリスシリーズの三つに分かれる。

11.12はイヴァリースシリーズ。その世界観を把握するために『タクティクスオウガ』『伝説のオウガバトル』や、『ファイナルファンタジータクティクス』をする羽目にもなるかもしれない。
なお、イヴァリースの世界観は14にもサブコンテンツにガッツリとした要素があるので、興味がある人はぜひ。(シナリオも松野さんだ)

13、15はファブラノヴァクリスタリスシリーズ。これは『零式』もそう。
13は13だけで派生の作品が何本もあるので、こちらも把握するのは大変だ。

正直、FFは私のような『ストーリーの全てを把握しないと気が済まない』タイプにはとっつきにくいシリーズだと思う。
偉そうに書いている私も、11、13は出来ていない。

私は、実家がFFファンで、FFはリアルタイムで家にあったし、プレイできてきたから今も好んでいるだけという話で、これが全くの新規で…となるとおそらくこのシリーズ量の膨大さに嫌気が差して、プレイしない・もしくはプレイしても作品との距離感が結構あったんじゃないかと思う。


私はシリーズ作品でないと得れないエモのようなものがメチャクチャ好きなのだが、これが良いことかどうかでいうと、どうなのだろうと疑問を抱く。
好きなのだけど。
こういうことは度々あって、『私』は一番それが好きだけど、『世間』的には良くないことなんじゃないかという。

自分は心から楽しんでるくせに、それに疑問を抱くのは自ら水を差すような行為なので、おかしいのかもしれないが、つい、考えてしまうのだ。

バカなのかな。

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