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早く出会いたかった!理念を言語化したい経営者が本当に相談すべき相手とは|理念体現プログラム「タグライズ」【ユーザーインタビュー#03】
明治23年創業、2025年に135周年を迎える株式会社中喜。採用活動や新人育成のために、理念体現プログラム「タグライズ」をご活用いただきました。
5代目の中村太郎社長が参加メンバーに選んだのは、マネージャーとして組織を引っ張りながら、若手の採用育成を担う部長2名。作り上げたタグラインは、「つくる人を、次の時代へ」です。タグラインの完成から約3ヶ月を経て、どのような変化が起きているかを伺いました。
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【理念体現プログラム「タグライズ」とは】
理念をタグラインとして言語化するだけでなく、その後の体現のフェーズまで伴走するザツダンのオリジナルサービスです。
詳しくはこちらのnoteをご覧ください。
理念経営を本気で始めるなら、タグラインを作りましょう。
自力で作ってみたものの、自信が持てない
畳の卸問屋として創業した中喜。先代から内装工事業を始め、時代の変化に合わせて少しずつ事業を拡大してきました。現在では、建築全般の知識を備えたプロフェッショナル集団として、内装工事に留まらず、さまざまな建築物の施工に携わっています。
「内装工事業を始めた当初の主な役割は管理業務。施工は外部の職人さんの力を借りていました。ですが、自社で職人を育成する必要性を強く感じるようになり、2年前から採用活動と人材育成に力を入れています。ザツダンを知ったのは、リクルート動画を制作した時です。ナレーションづくりで言語化力の高さを実感して、リクルートサイトの制作でもお声がけさせてもらいました」と、中村社長。
▼ザツダンがライティングを担当した「NAKAKIリクルートサイト」
実は、中村社長は採用活動に力を入れ始めると同時に、理念づくりにも着手していました。関連書籍を読み、社員はもちろん外部の有識者からも意見を集め、ご自身で理念を作ってみたそうです。
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「試行錯誤しましたが、納得のいく表現にならない。社員に発表できるほどの自信が持てず…。何度も作り直しているうちに2年以上が過ぎてしまったので、プロの力を借りることにしました」。
濃密な意思疎通ができた有意義な時間
最初にいただいたご依頼は、中村社長が言語化した理念のブラッシュアップでした。しかし、「理念を採用や職人の育成に役立てたい」という展望をうかがい、ザツダンからは理念を作るプロセスもインナーブランディングに繋がるとご説明して、タグライズを活用して社員と一緒に作るプランをご提案しました。中村社長にとっては道を引き返すような心境だったかもしれません。
「正直なところ大変だと思いました。ただでさえ日々の業務で忙しい社員たちを巻き込んで良いのだろうかと心配もありました」と、振り返ります。職人の採用や育成が必要なのは主に内装工事部だということで、最初は人数を絞って中村社長と三善部長の2人でスタートしました。
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ところが、DAY1の理念セミナーを終えて、あらためて今回のプログラムの意義を実感してくださった三善部長の働きかけで、DAY2から建築工事部の横木部長も参加することになりました。
「社員一人ひとりが体現することの大切さを学んで、これは横木部長にも関わってもらわなければと感じました。結果的には、3人で参加できて本当によかった。普段から密にコミュニケーションを取っていますが、将来を見据えた本質的な議論の機会はなかなかありません。2人の想いを聞くのは新鮮で楽しくて、有意義な時間になりました」。
理念をツールに落とし込んでフル活用
今回は、「タグラインに込めた想いを具体的な行動指針として示したい」という要望を受け、バリューの制作もサポート。ワークショップの中で何度も出てきた言葉や考え方を集約して、5つの行動指針を定めました。
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以上がザツダンが伴走してきた内容です。最後に、タグライズ後の変化と活用状況を教えていただきました。
まず、タグラインとバリューをまとめた冊子「NAKAKI OUR MISSION & VALUES 2024」を制作。全社員に配布して、部署ごとに読み合わせとディスカッションを実施。
さらに、元々使っていた社員向けの目標シートをバリューの5項目から再構成。バリューから各自の目標を考え、評価できる仕組みを構築しました。採用活動や新人育成の現場に立つ三善部長は、タグライズの成果を肌で感じていると言います。
「会社が目指してほしい姿と社員の目標を具体的に紐付けられるようになり、指導も評価もしやすくなりました。これまでは目標シートを埋めるのが難しいという不満の声もありましたが、バリューを組み込んだおかげで考えやすくなったと社員からも好評です」。
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さらに、採用活動にも大きな成果が現れています。「この冊子は、会社見学に来てくれた学生にも配布しています。動画やリクルートサイトを制作した効果も組み合わさって、今年は募集定員を超える応募が集まりました。人手不足、採用難だと言われる建築業界において、なかなかの成果だと思います」と、中村社長。
「1人で考えていたものから、無駄が削ぎ落とされ洗練されたタグラインが完成しました。伝えたい内容は同じでも、精度が一段階上がったおかげでスムーズに進んだのだと思います。理念づくりの鍵となるのは、結局のところ言葉のブラッシュアップ。私のように1人で悶々と悩んでいる経営者がいたら、相談すべきは経営のプロではなく"言葉のプロ"だとアドバイスしたいですね」。
▼NAKAKIコーポレートサイト
▼NAKAKIリクルートサイト
作り上げたタグラインとバリューを冊子や目標シートに落とし込んでフル活用している中喜の皆さん。体現どころか実装までグイグイ進めている姿に、新たな気づきや学びをいただきました。現在、サイトリニューアルも進めているとのことです。タグラインを経営や事業運営に活かす先進事例として、今後も目が離せません!(うのりな)
タグライズの相談・依頼は下記の問い合わせフォームから