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iCarとテスラ

アップルのEV参入が再び噂になっています。

iPhone を持ってカーから、ナビのカープレイならぬ車自体のiCar遂に本命の登場ですかね。アップルが開発しているのは、下の車のエクステリア特許からも本当のようですが、本気度は今回も不明です。

ちなみにアップルは研究開発費に1.6~8兆円を年間かけています。全てが純粋な研究開発費では無いので、またiPhone やMacintosh、半導体まで作っているのでどこまでEV車の開発にかけているかは不明です。

さて、前回旗色を決めたので、再び水素燃料電池をけなします。

最近、第19回 水素・燃料電池戦略協議会(書面審議)(METI/経済産業省)が開催されました。


METIは燃料電池も推進しているんですね。

前回、まあ燃料電池なんて普及することが無いんじゃ?と書いたところ

反論を頂き、こっちのターンのような状況なので追記します。

先ほどの通りアップルの開発にかける研究開発費用は

18年度の研究開発費は、アマゾン3.2兆円、アルファベット2.4兆円、アップル1.6兆円、フェイスブック1.1兆円。先日発表されたヤフーとLINEの合計でも200億円。

という記事を見かけました。

対して日本の国家プロジェクトは

水素利用エネルギーを活用した水素サプライチェーン構 築実証事業74.8億円(141.2億円

産業活動などの抜本的な脱炭素化に向けた水素社 会モデル構築実証事業78.5億円(新規)

燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ス テーション整備事業費補助金120.0億 円(120.0億円)

クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金 200.0億円(130.0億円)

カッコ内が昨年度実積、申し訳ないが桁が二ついや3つかもしれませんが違います。足りないです。インフラを本気で推進したいなら一兆、二兆の豆腐のような、(孫さんの名調子)投資が必要です。水素ステーションはお高いのでもっとかも?

燃料電池車両を以前のプリウスのハイブリッド自動車のように社運をかけて、命懸けで推進してる企業を大手では寡聞にして知らないのですが、どうですか?

短期的にはバイデン大統領のグリーン·ニューデールなのでプラグパワーなどの水素燃料電池を作っている企業の株価は高くなるとは思いますが、長期投資に個人的には疑問符です。

やはりEVですよ!GMもEV専業に向けて舵を切りましたし。

さて、元に戻ってアップルの特許情報

アップルはアップルカーの車両の居住性で攻めていきます。

ドアの開け方や

対面式エアバックなど

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パワープラントと言われる動力源は、

最悪どこかから買ってでも味付けで何とかするのでしょうね。モータや足回りと呼ばれるタイヤ、シャーシは出願がほとんど見つかりません。

いつものアップルというブランド力勝負ですね。

中でもドアの開閉方式はアップル特有のようなので何件か列挙します。

US10384519

2016年開発の両開きスライドドアの出願になります。

これは設置点に応力がかかりすぎそうなので実現化は難しそうです。

発想は面白いですが、通常はスライドドアが通る道を全て家の窓枠のようにサポートしていることが多いです。

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ドアが開いた時すっかすかなので、ボンネット側からの衝撃に耐えられません。

US10647210

こちらは2017年9月の出願ですがリンク機構です。

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スポーツカー世代は懐かしいガルウイングのように上にドアが開くリンク機構について出願しています。


ラグジュアリーなアップルにとって本命のような2016年に出願し去年の5月に登録になったUS特許です。

見れば雰囲気が分かると思います。

対面で座る事をメインに考えているようですね。

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1年後のUS10661748も同じ絵を使っているため

継続的に開発を行っているように見えます。

勿論、ブレーキシステムのような自動車の制御も少しは出願しています。2017年に開発して出願したUS10661764なども有りますが、インターフェース以外は、というか車作り自体はヒュンダイモーターやMagnaのような製造委託するのでしようか?

テスラが車のiPhoneと呼ばれるとき、元祖iPhoneのアップルがEVに参入する。

地味な自動車業界に新規参入企業は華やかです。余りにテスラの時価総額が高くなり、観測気球を飛ばして株価も上げるって話じゃあ無いとは思いますが。

さて、まとめ

ガソリンを撒き散らすピックアップトラックや大型SUVのイメージが強いGMがEV専業にシフトチェンジして小文字のgm. にするそうです。

これだけテスラと株価が違うと、やはり転地したいという記事を出しておこぼれに遇いたくなりますよね。

こうなると自動車用のバッテリー特にリチウムとコバルトの取り合いになりそうです。

知ってました?今では世界最大のバッテリー供給会社であるCATL には日本のTDKの資本が入っているということ。

びっくりしました。

さて、上の特許のアップルカーですが、コロナ禍でソーシャルディスタンスが叫ばれるなか、対面のシート配置は要検討かもしれません。

カナダのMAGNAや現代自動車との提携話が出ていますが、エモーショナルな違いを出さないといけないため、電気自動車ならでは?iOSならでは?今無い価値を提供するのは大変ですね。

テスラの知財

対するテスラは、特許訴訟させないため、先手を打ってオープンだと、他社をうたないと宣言しました。

こんなことされたら対する自動車メーカーは、テスラを打てないです。判官贔屓や環境問題に後ろ向きだというイメージがつくからです。

上のリンクにあるテスラにとって自分が先行しているっていうのは、EV、自動運転、インフォティンメントは100譲って今ではあるかもしれませんが。

OEMにはエクステリアやボディ、足回りシャーシは100日の長があります。エリーゼベースでEVを作っていた会社とは違います。

よってテスラが大手自動車メーカーからアメリカで訴えられた履歴は無いはすです。

通信規格絡みの標準必須特許は散見されますが、これは業界違いということで。

アップルカーは印象的な形状やデザインけら

テスラはPCバッテリーの直列つなぎから

シェアリングもコロナウイルスがおさまったら復活するかもしれないですし、そうなれば自動運転タクシーも走りそうです。

MaaSやTaaSのプラットホームはアップルの独壇場なので、次の自動車産業の覇者はアップルなのかテスラなのか、それとも新興企業が大外からぶち抜くのか楽しみです。


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