![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128646360/rectangle_large_type_2_63853bc4701540428795fecb32eb1bd4.png?width=1200)
統計・特許登録OA回数
昨年一年間に登録となった特許はどれぐらい特許庁から拒絶理由通知を受けているのか、調べてみました。
平均すると権利化までに1.3回の応答がかかっています。
ちなみに拒絶理由を受けない一発登録18.2%でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1706086122066-jbbMo7LPHu.png?width=1200)
調べた理由が重要案件でなんとしても権利化とやり合った回数が多くてふと調べたのですが、上には上がいました。
前置審査2組を加えた拒絶6回は
便器用衛生製品 ピストンシール ベルト式無段変速機構の発明でした。
名誉のため?出願人等は伏せます。
内容は古くからある、枯れた技術ばかりですが当業者としては特許性が有ると思い、特許庁としては過去の遺産から拒絶理由通知書に引例を貼りまくる状況が目に浮かぶようです。
カウントすると日本は
平均すると権利化までに1.3回の応答がかかっていますが、国際比較
参考までに某事務所の国別データと見比べると
USで1.5回
EPで1.6回
CN、インドが日本同等とのことでした。
JPが1.3回 前述の通り
KRが1.0回で件数が多いところでは少ない回数です。
母集団が微妙に違うのでご笑納くださいレベルですが大きなところは変わらないはずです。
国際比較考察
特許が許可されるまでのハードルとして拒絶査定があり、
最後の拒絶理由通知で厳しい補正要件があり、
拒絶査定不服審判がある国は少ないなど
日本が少ない理由なども考えてみましたがいまいち妥当性は無いですね。
USだとRCEがあるので2回を超える案件が多そうなのはそのせいかとも思いますが
(個人的に拒絶査定よりはハードルが低い)
最大OA回数が日本を超えるのはUS,EPぐらいでした。
データが古くなりますが特許庁の提供している2021年の許可率は
USで79.2%
EPで62.7%
CNが55.0%
JPが74.8%
KRが74.0%
![](https://assets.st-note.com/img/1706086605427-Htyi1FnCkF.png?width=1200)
ですが、こちらも面白いことは言えませんでした。
まあ一回強の庁対応で登録率が3/4というのは、だいぶ緩和されましたよね。
いい時代だ!