水族館釣りとVR
水族館に来て、何故か魚釣りしている親子ですが今回はVRと対比してみます。
祭日で休みの今週も子供とお出かけ。子供はせっかく来たのに、はしゃがない中で、水槽の奥にいるのんびりお魚さんがVRと何が違うというのか思索にふけります。手持ち無沙汰なんです。
下の写真、上手く撮れないと現実なのか、バーチャルなのか分かりません。まあ、あえてこんなバーチャルを造るわけ無いので現実ですが。何か。
当たり前ですが水の中では息が続かないので水槽とガラスで区切られています。このとき、物理的に接触出来ないのならバーチャルな存在と何が異なるのでしようね。
今回は透過型の眼鏡でオブジェクトを重畳させたような画像です。
もっと卑近な例だと、8Kテレビで水槽を投影したのと、余り磨かれてない目の前の水槽でどちらがリアル?
手触りとかもオキュラスを取り付ければ手に振動も伝わります。
もちろん上の天井を泳ぐ魚を見上げたのは、リアルでした。でもあと数年もすれば更に忠実に現実を模倣したVRが産まれそうです。そこで対比ということになって調べているのですが奥が深い。
なお、VRとAR、MRの違いは以前まとめましたのでそこを観ていただくとしてVRを見ていきます。
簡単に対比すると
VR(仮想現実:Virtual Reality:バーチャルリアリティ)は、「仮想の世界を現実のように体験できる技術」
例:PlayStation VR(PSVR)、Oculus Rift
AR(拡張現実:Augmented Reality:オーグメンテッドリアリティ)は、「現実の世界に仮想の世界を重ねて体験できる技術」
例:Pokémon GO(ポケモンGO)
MR(複合現実:Mixed Reality:ミックスドリアリティ)は、「コンピューター上の仮想の世界と現実の世界を密接に融合させる技術」
例:Microsoft HoloLens
SR(代替現実:Substitutional Reality:sa:サブストゥショナルリアリティ)は、「仮想世界を現実の世界に置き換えて認識させてしまう技術」
例:現在の360°映像から過去の360°映像にすり替えること
XR(X Reality:クロス・リアリティ)は、こうした「多様な新しい現実」を総称し、新しい現実体験をまとめて表現できる技術
上位概念を表すX(何でも良い)なので、最も広い概念。
例:地図を見ながら散策すること自体が現実と、マップのリンクを人が行うのでXRと言える
VRの歴史
VRを調べたらその歴史は古く
モートン·ハイリグがVRの眼鏡を特許出願したのが1961年、当時からHMD (ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれていたそうです。
一般的には後のユタ大学、当時MITのアイバン·サザランドの博士論文が有名です。この方はわずか7年の間の有名な伝説のラボのコアメンバーです。
脱線してしまいますが、1968年にユタ大学に新設されたコンピュータサイエンス学部このコアメンバーであるこのアイバン・サザランドとデイヴィッド・エヴァンスによって3次元CGの基礎技術を作り上げてしまったそうです。
http://www.webchikuma.jp/articles/-/400
この期間のユタ大学が輩出した人材にはAdobe Systems社を創立したジョン・ワーノック、
シリコン・グラフィックス社やネットスケープ社のシリアルアントレプレナーのジム・クラーク、
エドウィン・キャットマルはPIXARの創立者で、現在はWalt Disney Animation Studiosの社長を務めているなどそうそうたるメンバーです。
中でもパーソナル・コンピューティングのパイオニアとして知られるアラン・ケイもこのラボの出身者でした。Dynabookというコンセプトを考案されたので今に続く系譜です。
凄いですね。私が院生でウエラブルとかを周りが研究していたとき、ATR は憧れのようでした。
ミレニアムから20年以上たった今、その当時人気の就職先がこの分野にいかなる傷痕を残せているのか、寡聞にして知らないのと対照的です。まあ、オキュラスもアメリカですしね。日立製作所や富士通、名古屋や岐阜をVRのメッカにしようとしていたのは遠い昔です。
その後の簡単に歴史をおさらいすると、
2013年グーグルグラスが周りを撮影したとして主としてプライバシーに難があり下火になりました。
その前年から開発キットを提供していたオキュラスはFacebookに買収され2019年にオキュラスクエストが出ています。
過去に調査したのもメガネ型のシステムでした。
参考図書:
マイクロソフトのHoloLensとかも有りましたが、設計現場で干渉分析していたのを数多く見ていたのでB2B ではもう普通に普及しています。
B2C はというか先端技術はいつも探索者が必要でアーリーアダプターと呼ばれています。こういうとカッコいいけどだいたいエロの世界から拡がります。VRも例に漏れずでしたね。知らんけど。
さて、先端技術は優勝劣敗の世界なので日本企業の居場所は見つからず、(知らないだけだと良いのですが、)Facebookの独壇場のようです。そこで現在の立ち位置を概観します。
Facebookの2021年最近の出願
VRというとこんなんを思い浮かべたと思います。最近だとこれに追加で
オキュラスも軽くはなったけど未だに重いので眼鏡式と並記しています。
今の課題はやはり違和感の無い装着感ですね。あとは永遠の課題であるいかにリアルに近づけられるか。
お家時間が伸びて試しに遊んだ人も多く敷居は低くなっているのでバーチャル水族館も間近かもしれません。
釣り堀とゲーム
さてVRとまでは行きませんが釣りは昔からゲームが充実しています。バス釣りやガラケーでの釣りは有名です。
回転しながら口を開け閉めするおもちゃや従兄弟が持ってたバーチャルマスターズ スピリッツ 360°というものに子供は夢中でした。今だと
アーケードゲームで釣りをしたり、釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン | バンダイナムコ なんかも有りますね。
何がVRと実際の釣りと違うと言うのか体験したら、匂いと触覚でした。
水族館併設の釣り堀
子供と午前中はリリースの釣り堀、午後は五匹買い取りの釣り堀で子供は大盛り上がりしてます。
午後は祭日でもあり、親子連れやカップルでリリースの場所は大人気です。入場制限していました。
午前中は桟橋に場所取りして大人げなく隣の小学生と釣果を競うのですが完敗していました。
「ほら、九匹目、あと一匹で10だよ!お父さん」
うんそうだね、先に居たのにまだ、2匹目だよ、坊主。イラッ
まあ、子供が釣った魚の口から釣り針を外すのは、子供が怖がって嫌がるので代わりにやって居たので時間を取られたって負け惜しみを言っておきます。
生き物を殺める気持ちや、それをフライにして食べるまでの食育はVRには無理です。華麗に?さばく姿も見せて久しぶりにオヤジは出来ると悦に入ります。
何、塩味が足りない?マヨネーズだ。