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オランダの研究者が超古代の失われた大陸のパズルを解きました
イギリス考古学情報heritagedaily10/24
オランダのユトレヒト大学の地質学者たちは、失われた大陸の歴史を再構築することに成功しました。
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約6億年前は地球の陸地はひとつでゴンドワナ大陸と呼ばれています。
現在の陸地・大陸ができる過程で、失われた大陸があります。
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1つは、オーストラリア西部からパプアニューギニア北部まで4,828kmにわたって広がっていたとされる「アルゴランド」です。
約1億年前に現在の東南アジア諸島に漂着して沈没したと考えられています。その痕跡は、インドネシアとオーストラリアの深海にあるアルゴ深海盆地です。
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もうひとつは、現在のイタリアからアルバニア、ギリシャ、トルコ、シリア、レバノン、イスラエル、ヨルダン、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコまでの広大な地域を占めていた「大アドリア大陸」です。
この2つの失われた大陸と、現在の地形との関係が長く研究者を悩ましていました
地球の地殻は主に より密度の高い海洋地殻と、より密度の低い大陸地殻の2 つのタイプです。「消滅した」大陸である大アドリア大陸と「アルゴランド」はよく似ていて、地下、海面下に広がることもあります。
大アドリアは上層を残して地球のマントルに沈み込み、その結果、南ヨーロッパの山脈が形成されました。対照的に、アルゴランドには褶曲した岩層の形で証拠が残されていませんでした。アルゴランドはインドネシアとミャンマーの重要な地域にまたがる緑豊かなジャングルの下に隠されてしまいました。
ユトレヒト大学の地質学者たちが解いたパズルは、ヒマラヤ山脈とフィリピンの隣接する地質系の間にシームレスに適合します。彼らの探偵活動は、なぜアルゴランドがこれほど断片化しているのかも説明しています。約 2 億 1,500 万年前、大陸が細い破片に砕け散り、分裂が加速したのだそうです。
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