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不思議な芸術論

ネットニュースで、イラストの評価をAIが勝手にしてくれる機能が開発されたとありました。
一定のパターンから絵画のレベルを算出する方法は、私も数年前に思いついてましたので、不思議でも何でもない話です。
誰でも考えることは、一緒ですねw

私の芸術論は、主に平面作品と美術を主体としています。
その周りとして、演劇や文章・建築やスポーツ等になります。



不思議な芸術としてのお話ですが・・・

ペンで丸は、誰でも描けると思います。

ではでは3人の人間に、100個の丸を描いてもらいます。
同じサイズの大きな紙に、同じサイズの100個の丸です。

紙には薄くお手本が、既に下描きされてます。
それをなぞるだけです。
ペンも同じペンです。

3人が同じ100個の丸、そういう設定です。

3人の人間に違いがあります。
A.器用な人間 B.普通の人間 C.不器用な人間
人間の違いは、これだけです。

どれが一番、魅力ある絵になるか?
私の芸術論ではこうなります。

1番はCです。
2番はAです。
3番はBです。


そして「 ある条件 」を加えた時に、CとAは逆転します。

まあ、勿体ぶっても仕方がないので( 私はどうせ後20年くらいだし )
説明しますね( ´ ▽ ` )ノ

3人の器用・不器用で起きる差は「 時間 」のみです。

この設定は、あくまで私のイメージで、菱形◆の理論です。
Bにわざわざ「普通」と付けたのは、中間値という意味だけでなく、最も多数という日本人向けの考え方です。

哲学的には、時間の差も同等となるかもしれませんが、これは芸術論です。
人間性が加わります。

まったく同じに見えても、不思議なことに時間を掛けた方が、エネルギーが増えます。
よって3枚の絵では、Cが最も魅力を出します。



時間で云えば、Aが最も魅力が無い筈ですね。
はい、時としてそうなる場合が実際にあります。

芸術の話ですから・・・
器用であるという特異性・希少性を価値に評価とか。
器用は時短・合理性等の能力と技術を評価とか。

100m走の世界新記録に、何故だか意味が有るという事です。

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作品というのは、自己申告です。
何でも作品だといえば、それは嘘ではありません。
どの様な駄作でも作品です。

そういうエネルギーの少ない領域は、芸術として扱われません。
「 特別である 」という世界なので「 ありきたり・みんなと一緒・普通はそうでしょ・常識 」とは、真逆に価値を於きます。

ですので・・・
上記のABCは、まだ芸術の話ではありません。
「 ある条件 」を加えた時から、芸術の話になります。

その条件は「 AはCに、CはAに 」です。

①Aの多数より器用という能力を持って、Cの様に時間を掛ける。
②Cの不器用にも関わらず、Aの速度を持つ。

最近ではイチロー選手が①の代表ですね。
②は滅多にいません。

どの様な完璧な行為でも、欠点がある。
100点満点で100点は、完璧ではない。
完璧とは一体何か?
よく漫画などでも、扱われるテーマですね。

漫画の神様・手塚治虫なども①です。
手塚治虫は一発OKを連発するタイプで、いわゆる天才です。
ですので、もの凄い速度で作品を描き上げます。

その時代(特に前期)に於いて、誰が見ても完璧で光り輝いてます。
それを手塚は、また描き直します。

②は、前提条件が難しいです。
人より不器用な人が、人並み以上に器用になる物語です。
尋常でない努力・命が幾つあっても足りない執念がいります?

②について、頭からデーターが今は出てきません。
また機会があれば、じっくり考えたいですね。

「 愚者の概念 」ですね。

どちらも異常です。
異常を嫌う現代には、芸術は不必要です。



今のところ、3枚の同じ絵に見える違う絵を、AIは差を判別は出来るでしょうが、価値の違いまでは解りません。
あくまで今のところです。

既にエッセンスは分離出来てます。
要するに「 ポクできる 」機能はありますね。

ピカソっぽくとか、漫画っぽく、宮崎アニメっぽくとか、自撮りを加工できる等です。

もう一度、同じ話をしますm( _ _ )m

3枚の絵の話を、コンピューターそのものに当てはめてみます。
丸を描くという行為を「 1+1=2 」という計算に代えます。
3台のコンピュターです。

A.スーパーコンピューター
B.現代のパソコン
C.電卓レベルの人類初期のコンピューター

上記の芸術論に当てはめると、答えは同じです。

1+1=2の意味は同じです。
同じ意味でも過程に差があります。
丸100個の話と同じく時間です。

Bの汎用・普通ですが、多数というのは力です。
民主主義や資本主義は、これを元にしています。

大衆芸術は、多数に喜ばれるという極の世界です。
売れる = 面白い

純粋芸術は、これと真逆の理論です。
売れない = 面白い
更には・・・売れない&面白くない = だから価値が有る。

コンピューターが、私達の世界を急速に変化させてます。
コンピューターの始まった時期に、コンピューターの話をする人を、どれだけ理解したでしょうか?
恐らく世界中の99%は、理解が出来ず面白くない話だと思ったでしょう。

AIにはまだ「 AはCに、CはAに 」という理論は搭載されていません。
「 まだ 」という事ですね。



阪神淡路大震災の時、私は20代でした。
この様な衝撃が大都市を襲った事が、人々を大きく進化させるのでは?
と、考えました。
結果、変わりませんでした。

普通というゼロがマイナスになり、必死でゼロに戻す。
それだけで大きな力が必要です。

被災者は、ゼロに戻す事を願う。
ゼロに近づく事があっても、永遠に消えない傷跡というマイナス。
それが現実です。
東日本大震災も同じくです。

自然・宇宙の力からすれば、私達は微生物よりも小さい存在です。



広い意味・深い意味で、AI自体が芸術とも云えますが、人間自体も芸術と云えます。
人間にとって、芸術という考えは、人智を超えたものを感じさせる。
しかし、超えすぎると困ります。
届きそうで届かない世界でないといけません。
誰でも手に入れられるのが、芸術であっては価値がありません。

創作 = 芸術ではありません。
表現 = 芸術ではありません。

ARTをアートとカタカナ表記し、引越し屋でさえアートの時代が続き、何でもアートと云う事は可能です。
私は何でも芸術と言うことは出来ますが、多くの人にとっては無理な様です。

語りたいけど語れない。
価値があると言われるけど、自分には関係ないし、よく解らないことにしとこう芸術。

そんな芸術のおはなしでした。
チャンチャン ♫ ( ´ ▽ ` )ノ


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『りんかい芸術レッスン』実用的な表現の基礎?

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