腰痛持ち(コルセッター)として生きる
腰痛なんて自分には関係ないと思っていた。
だがそれはある朝、突然やってきた。
そしてその日から私は腰痛持ちになった。
いつも通り布団を畳もうと屈んだ瞬間、
腰から乾いた音がした。
「ペキョッ...」
腰痛の始まりはもっと豪快な、バギッ!!!という音がするものだと思っていた。
だが私のそれは、春の公園で細い枝を踏んだような情けない音だった。
膝から崩れ落ちた、わけではない。
ただ何かがおかしい。今までの世界と少しずつ違う。
やがて違和感は痛みに変わる。腰を捻れない。曲げれな