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【回想録】ついに、フィレンツェへの留学を決意

会社での人間関係も良好、営業の仕事もいつの間にか好きになっていて
とてもやりがいのある事に変わっていた。
収入もそこそこでまさに安定した生活。
そんな27歳。

いろいろなことが上手く行き過ぎていたのかも知れない。。。
日々の生活の中で、何か物足りなさを感じている自分がいた。

小さな会社だったので現場仕事も多く納品の際には家具を製作してくれている職人さんと一緒にセッティングなどをすることがあった。
その機会に職人さんにいろいろと話を伺っていても、、、何か壁を感じた。
自分は家具の業界にいて家具の商品としての知識はあっても本質的な部分が全く見えていなかったのだと思う。

元々憧れていた職人という仕事。

職人さんたちと対等に話が出来るようになりたい。
そのためには自分も家具の本質を知らなければ!!

という気持ちが芽生えていた。

仕事の中で基本的には店舗やオフィスといった納品先が多かったが個人邸に納品ということももちろんある。
高級家具にあたる製品を扱っていたため、納品の際にご自宅に伺うと見たことのないような家具を見せてもらう機会があった。
家具が好きな方は自分で海外からアンティークなどを買付けして使っている事がよくあるんです。
そういった方からちょっとした傷やメンテナンスでどこかやってもらえる所ないかな??というご相談を受ける機会が何度かあった。
けれど当時はそのクラスの家具の修復を出来るところは日本にはほとんど無く、、、これだ!と思った。

自分が修復を出来るようになれば良いのだと。

家具修復という仕事はまさに家具の本質を知るにはもってこいの仕事。
ニッチな仕事だけれど需要としては十分にあるのでは??と考えた。

アンティーク家具修復を学ぶ手段を探してみるとイギリス、イタリアのどちらかが学ぶ環境としては良さそう。
ただ27歳から数年間学校に通うというのは厳しいと思っていたので1年間の留学で学べることを学ぼうと考える。
ファッションにしても食にしてもイタリアに傾倒していたこともありイタリア、そして環境が充実していたフィレンツェへの留学を決意する!

続く

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