【回想録】奇跡の連続でついに自営業タイプの滞在許可証を取得
イタリアでの滞在許可証の切り替え。
とりあえず資格はありますよ、という状態になったものの住民票の取得や資本金の証明、銀行口座の開設、専属の会計士をみつけるなど目の前に次々と高いハードルが山のように積まれていく。
イタリアに来て5年経つとは言っても幼稚園児レベルの語学力で、日本語で言われても分からないような専門用語と向き合う日々。
そんな中で自分の選んだ木象嵌という選択肢が功を奏す。
商工会議所で職業のカテゴリーを登録する際、家具修復工房というカテゴリーには特別な証明書類が必要だったこともあり、個人自由業で木象嵌専門家という形で登録をしようとしていた。
ただその枠はすでに登録している人がいなくなってしまっており、フィレンツェでは登録抹消状態。
どうしたものかと話をしつつ常に持ち歩いていた作品集のようなものを見せていると別の担当者がそれを見て祖父が木象嵌職人だったことを語り始める。
コネクションが重要なイタリア社会。
こうなってくると、、、
「私がなんとかするは!」という事になって少し時間はかかったもののカテゴリーを復活させてくれて無事登録完了。
さらに資本金に必要な最低額も設定を低くしてくれているというおまけ付き。
住民票を取るべく新しい家も大家さん兄弟が兄は家具修復を自分でやってしまうくらいアンティーク好き、弟はオペラ好きで私の妻がソプラノであるため大歓迎で手続きを進めてくれた。
こんな感じで大小様々な奇跡の結果、、、
無事に自営業タイプの滞在許可証をゲット!
外国で何かを始める際、自分たちが残りたいという気持ちも大切だけれど、
生活する現地の人たちに自分たちのことを「この人たちを残したい」という気持ちにさせる事がとても重要だなと手続き中に学びました。
いよいよフィレンツェでの独立が本格的に始まります。
続く