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背景を丁寧に作りたいって思った


最近プリンセスメゾンを読んでて、絵の感じが好きだと思ってる。
料理のフライパンの中の絵や、部屋の中の机や椅子の絵、夜の駅から見える街のビルやクレーンの景色。
それらが丁寧に描かれていて、じっと見入ってしまう。

この絵を見てていいなって感じる。
それで、自分の作品の背景を丁寧に作りたいって思った。

土手の背景が描かれてるコマがあって、土手を作りたいなって思った。
土手を作るのに、斜面の草っ原をどうしようかと困った。草とか葉っぱとかを人工で作るのは難しい。

難しい上に、面積があるので大変だ。でも、マンガの絵をみて感動してたので、斜面の草地を作るのも、葉っぱを一枚づつ丁寧に作って並べてみたいって思った。

土手の草っ原を作るのに、小さい葉っぱを無数に作ってばらまくように作れればいいなーって思った。

しかし、本当に一枚一枚イチから作ってはいられず。複製を考える。
複製するにしても型がたくさんないとちまちました作業は同じで、大量に作れる型を用意しなくてはと考える。
さらに型から抜いた葉っぱに色を付けるのも大変で、楽する方法を考えて試した。
それができればこの上なく丁寧な気がした。だから、小さい葉っぱを大量に作る方法を考えてみた。

カラー樹脂粘土ってのがあるから、それを使えば色塗りの手間は回避できる。そして、葉っぱの型抜きができるシリコンの型があるのを知り、これは使える!って思い買って試してみた。
悪くはない感じだった。でも出来るのは4枚のみ。

型そのものをまず量産しようと思った。
他の作品で、粘土で作った造形を粘土で型を作り、それに粘土を押しつけて複製するやり方をしたことがある。その要領を考えていた。
せっせと粘土で型をつくりひとまず20個ほどできたので、カラー樹脂粘土を詰めていった。

カラー樹脂粘土が固まったと思う頃合いに、抜こうとして抜けなかった。
シリコンの型ではうまく行っても、粘土で作った型だとうまく抜けない。さらに、型にくっついてしまい、ほじくり出さないと取れなくなって、そもそも用を成さない。
作った型も台無しだ。

そして、やってるうちに冷静になってきた。
マンガを読んだ感動で、熱くなっていたができなくて無理があることに気付く。
仮にシリコンで一回につき100枚抜ける型を用意できたとして、どのくらい必要なのだろう。
埋めようとしてる面積を埋めるのに、どのくらいの枚数が必要になるか見当がつかない。

そうそうに挫折した。

ネットで検索して別の方法を探す。
ブラシを使ったり、鉄道模型の背景用素材の紹介など見つけた。
作例を見るとそれっぽいんだけど、頭に描くイメージじゃ無い。

まずは今思い付いてる方法を試してみたい。
以前やった方法をやりつつプラスアルファ試そうと考える。

結局、似たような物になるかもしれないけど、他にも試そうとしてることがあって上手くいかないかも知れないけど、
きっと、いろいろやってダメだったらそれらの方法に頼るのだろうなとも思う。
それか、うまくいかなくて投げ出すか。

考える過程で、それっぽさって何かを考えてた。
そっくりでなくても、なんとなくそう見えるもの。って仮説を立てた。
そして人はどうして、それっぽいものを実物のように認識してしまえるのだろう。
それって記号?。って仮説を立てた。記号に意味があって記号が大体あってればそう認識される。

プリンセスメゾンの何に影響を感じるのか考えた。
料理や家具や街の絵。本編に関係なくて、その絵を適当に描いても話しは進行するけど、丁寧に描いてる。
落ち着いた雰囲気がある。静かな感じ。なんとなく気に留まる。
大事にしてる感じが伝わってくる。自分も作品を大事に扱いたい。
拙くて出来ない、時間を無くしてしまって出来ない、面倒くさくて出来ないなど色々あるけど
下手なりにじっくり丁寧に作りたいなって、思ったのでは?。

何にこだわって、どうしたいのかを考えれば、答えはでるかもって思ってる。


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