雑司が谷散人の街道遊歩 0426
東浦賀道 2日目-05 2018.7.22
叶神社の少し先に、浦賀道から東に分かれる道とのちょっとした広小路のような一画がある。
東への道は久比里へ通じる道で、浦賀丘と愛宕山の間の谷地を上がっていく。
浦賀道旧道右手に残る千本格子の古い商家は、江戸期からの廻船問屋跡。
西浦賀で唯一、9代250年続く萬屋清左衛門家。
廻船問屋跡の角を左へ曲がると、渡船の乗り場。
浦賀港を挟んで東西浦賀を結ぶのが、ポンポン船と呼ばれる浦賀の渡船。
浦賀奉行が置かれて間もない享保10年頃から運航されている。
今は横須賀市営。
江戸期の浦賀は干鰯の流通拠点。
その当時の面影を残す街並みが、西浦賀に残る。
江戸初期に干鰯の流通拠点として問屋が軒を並べたのは、主に東浦賀。
浦賀道の通る西浦賀は享保6年に下田奉行所が浦賀へ移転してから発展してきた。