雑司が谷散人の街道遊歩 0861
美濃路 4日目-07 2019.6.23
塩田の常夜燈の脇には、旧塩田橋の親柱と、「従是養老公園道」と刻まれた道標が残る。
養老の滝などで知られる養老公園は、明治13年の開園。
美濃路旧道は杭瀬川右岸の堤防を越え、静里第1陸閘を抜けて北へ進む。
静里町を進む美濃路旧道。
このあたりは大垣城下を洪水から守るため、輪中の上手側の堤防をわざと切り割り、水を流し込んだ場所で、洪水のたびに村人が苦しんだ歴史がある。
静里の地名には、静かな村を願う村人の気持ちが込められている。
美濃路旧道は県道の北側へ抜け、杭瀬川右岸の堤防前を左へ折れるが、ここを右手の堤防上へ上がると、谷汲山常夜燈が立つ。
谷汲山とは、西国三十三所の第33番札所、すなわち結願の地となる華厳寺を指す。
美濃路旧道左手に久徳一里塚。
宮宿から12里目。
江戸日本橋から101里目。