雑司が谷散人の街道遊歩 0631
中山道 1日目-05 2018.12.29
天堅屋の脇から僅かな区間ではあるが、国道17号から離れた中山道旧道がある。
小さな手作りの道標が嬉しい。
国道17号は本郷3丁目交差点へ。
角に「かねやす」。
京都の口中医、兼康祐悦が元禄年間に歯磨き粉「乳香散」を発売。
これが人気となり、小間物店「兼康」を開業。
暖簾分けの芝「兼康」との争いで、大岡裁きにより「かねやす」とひらがな表記に。
本郷もかねやすまでは江戸のうち。
本郷3丁目交差点の少し先から左へ入る道は、菊坂。
樋口一葉旧居跡のある昔ながらの路地などで知られる。
国道17号は東大赤門前へ。
東京大学は加賀藩前田屋敷の跡地。
文政10年、11代将軍家斉の娘溶姫を正室に迎えた際に建立された御守殿門。
国道17号左手に、郁文堂ビル。
もとは大正12年築の旧日本晝夜銀行本郷支店。
東大付近は空襲の影響が少なく、この建物も大正期の姿をそのまま残している。