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雑司が谷散人の街道遊歩 0915

日光街道 4日目-02 2019.8.20

利根川橋で利根川を渡る。
江戸期に栗橋宿と対岸の中田宿を渡したのは、房川渡し。
日光街道の整備以前に幸手と元栗橋を渡したのが渡船の始まりで、後に街道の付け替えとともに渡河地点が栗橋宿へ移り、渡船場は栗橋関所のすぐ下に置かれていた。
利根川を渡ると、茨城県。

利根川橋

栗橋宿と中田宿を渡した房川の渡し。
「房川」とは、栗橋宿の渡船場付近に宝泉寺という法華坊があり、「坊前」が転訛したものとする説がある。

利根川

栗橋関所は、正しくは「房川渡中田御関所」の名の通り、当初は利根川左岸の中田宿側に置かれた。
栗橋宿側に移されたのは、寛永元年のこと。

房川渡中田御関所跡地

利根川を渡ると、日光街道旧道は中田宿へ。
江戸から8番目の宿だが、栗橋宿と合宿で、合わせて一宿とする文献もある。
古河藩の管理した古河三宿(中田、古河、野木)のひとつ。

中田宿

往時の中田宿は、利根川の河川敷に近い位置にあったが、大正元年の利根川改修により町の大半は北側へ移転し、今の中田の街並みが形成されている。

中田宿

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