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雑司が谷散人の街道遊歩 0870
伊勢街道 1日目-07 2019.7.24
伊勢街道旧道は、白子宿北側の江島の街並みへ。
このあたりでは建物が道に面して直線ではなくギザギザに建てられているのが特徴で、防御のため、または大名行列の通過の際に隠れやすいから、などといわれる。
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江島地区の街並みから左へ入ると、江島若宮八幡神社。
海上の守護神であり、近くの常夜燈は白子港に出入りする船の目印となっていた。
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古くから港町として知られた白子は、紀州徳川藩の東の玄関港でもあり、伊勢商人の流通の拠点として大いに賑わった。
江島本町から白子本町にかけての街並みは、伊勢商人の支配下にあった廻船問屋の屋敷が立ち並んでいた場所で、今も往時の名残りを留める古い商家が多く残る。
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伊勢街道旧道左手に「伊達家 油屋忠兵衛」の看板を掲げる古い商家は、仙台の伊達一族に先祖を持つという廻船問屋の忠兵衛が、油屋を営んだという店。
明治期に、伊勢湾に迷い込んだ鯨を捕獲した話が伝わる。
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油屋忠兵衛の少し先には、河合家住宅。
こちらも廻船問屋で、河合家の角を左に入ると、白子港の内海に出る。
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