雑司が谷散人の街道遊歩 0645
中山道 2日目-04 2019.1.1
さいたま市南区に入り 辻地区を進む中山道旧道。
辻の地名も中山道に因むものか。
中山道旧道は国道17号六辻交差点へ。
旧六辻町は昭和17年に浦和市へ編入され消滅。
もとは明治22年に辻、白幡、根岸、別所、文蔵、沼影の6村が合併し、六辻村となったもので、六道の辻のような意味合いではない。
6村合併と、最も大きな村だった辻の名を残したことによる。
根岸地区を進む中山道旧道。
やがて道は大宮台地へ上がる焼米坂へ。
ここは蕨宿と浦和宿の中間で、かつては焼き米を出す立場茶屋が並んでいたという。
岸町に入る中山道旧道。
古くはこのあたりに古入間川が流れ、その岸辺を望む地だったとか。
中山道旧道右手に、調(つき)神社。
少なくとも平安時代より前の創建といわれる古社。
「調」とは租庸調、つまり年貢のことで、武蔵国の調はここに集められたという。
ここでは兎が特別な存在で、狛犬ではなく狛兎となっているが、これは「調」を「月」と結びつけたことによるもの。