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雑司が谷散人の街道遊歩 0913

中山道 11日目-08 2019.8.10

国道142号から左へ分かれる中山道旧道。
大出の集落に入る。

大出

大出の集落の先で、中山道旧道は国道142号に合流し、しばらくは国道を南へ進む。
依田川を渡る一之橋の前後に、僅かに旧道区間が残る。

一之橋

一之橋の少し先で、国道142号の左へ分かれる草道が、天保年間にルート変更される前の古中山道。
山中に取り残された廃道かと思いきや、通行可能のようなので、まずはこれを進む。

天保年間前の古中山道

森の中へ入る古中山道。
僅かに石畳の痕跡が残る場所もある。

古中山道

心地よい木漏れ日の中を、草生した古中山道の道が続く。

古中山道

森の中に忽然と現れる、唐沢の一里塚。
中山道のルート変更で山中に取り残されたこともあり、両方の塚が往時の原型を保ったまま残されている。

唐沢の一里塚

唐沢の一里塚は、塚のみならず道そのものも江戸期の姿のまま残るという意味で、全国的にも大変貴重な場所と思われる。

唐沢の一里塚

唐沢の一里塚の先で、古中山道は国道142号へ合流。
国道を少し戻り、ルート変更後の中山道旧道へ入ると、唐沢の集落へ。
唐沢には茶屋本陣があったというが、今は何の案内表示も無く、集落は静まり返っている。

唐沢

この先はいよいよ中山道最大の難所、和田峠への道となるが、この日の旅はここまで。
唐沢から一日数本の長和町巡回バスで和田宿を経て長久保へと戻る。
このバスが無ければ、和田宿から和田峠を越える中山道の旅はかなり困難になるのではという不安がよぎる。
次回は下諏訪へ。

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