雑司が谷散人の街道遊歩 0894
中山道 10日目-09 2019.8.9
望月宿入口に佇む馬頭観音。
鹿曲川を渡った中山道旧道は、左右へ曲がりくねった先で県道166号に出る。
これより県道に沿って、北へ望月宿の街並みとなる。
望月宿は江戸から25番目の宿。
手前の八幡宿からは約3.5キロと近い。
天保年間の記録では、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠9軒と小規模な宿だったことが分かる。
馬を売買する商人で賑わった宿のようで、望月の地名も馬の名産地として知られた「望月の牧」に因むという。
平安期からこの地を収めた豪族が、望月氏。
旧暦8月15日の満月の日、すなわち望月の日に朝廷に馬を献上したことからの名。
そんな望月宿を中心に、塩名田宿から芦田宿、長久保宿へと続く中山道の道筋は、鉄道から遠く離れ、バスが重要な地域の足として路線網を広げてきた歴史がある。
県道左手に土蔵を構えた古い商家は、大和屋呉服店。
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