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雑司が谷散人の街道遊歩 0711

中山道 4日目-11 2019.3.19

中山道旧道右手から、熊野大神社の長い参道が北へ伸びる。
927年に碓氷峠の熊野神社を勧請したという古社。
このあたりには東方の地名があるが、今の国済寺の地にあったという府鼻和城の東方の意という。

熊野大神社の参道

中山道旧道左手に、木曽御嶽山遥拝所。
木曽路に通じる中山道らしさを感じる。

木曽御嶽山遥拝所

中山道旧道右手に愛宕神社。
かつてこの神社の背後には、八町八反と呼ばれた広大な山林が広がっていたというが、今は住宅地。
この地を原郷というが、幡羅の地名が古来は原だったこととつながる。

愛宕神社

中山道旧道と国道17号が交わる原郷交差点に、見返りの松の碑。
江戸へ向かう旅人が、遊郭のあった深谷宿の遊女との別れを惜しんで振り返った場所という。
松は惜しくも平成18年に枯死。
2代目の松が大きくなりつつある。

見返りの松

国道17号を渡ると、すぐに深谷宿入口を示す東常夜燈。
明治期に建てられたもの。
常夜燈の脇で中山道旧道を横切る遊歩道は、明治28年敷設の日本煉瓦製造専用線跡。
利根川支流の小山川沿いにあった工場と深谷駅を結び、深谷の代名詞でもあった良質な煉瓦を東京へ運んでいた。
廃止は昭和50年。

深谷宿入口の東常夜燈

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