雑司が谷散人の街道遊歩 0758
中山道 6日目-11 2019.4.29
高崎宿には本陣、脇本陣が無く、旅籠のみの宿。
高崎城下での宿泊は、諸大名に敬遠されたようだ。
中山道の道筋は、本町3丁目交差点を左折。
すぐ左手の重厚な店蔵は、山田家住宅(旧山源漆器店)。
明治13年の大火後に建て替えられたもので、道路拡張等で古い建物が殆ど残っていない高崎の市街地では、貴重な1棟。
三国街道を右に分ける本町1丁目交差点を直進すると、中山道旧道は赤坂通りとなって烏川左岸の低地へと下っていく。
中山道旧道は常盤町へ。
左手に煉瓦の煙突が見えるのは、岡醤油醸造。
天明年間に近江商人が大間々の地に開いた醤油醸造「河内屋」の支店として、明治30年に開設。
今も明治期の建物が多く残る。
中山道旧道右手に見えてくる立派な煉瓦塀は、明治から昭和初期の高崎の産業界で活躍した山田昌吉、勝次郎の居宅跡。
今は図書館として公開されている。
煉瓦塀は旧茂木銀行高崎支店から移築されたものという。