雑司が谷散人の街道遊歩 0121
東海道 12日目-12 2017.4.25
東海道旧道が葉梨川を渡る八幡橋。
この橋も旧道らしい古いコンクリート橋。
橋の向こうで、田中城へ通じた御成街道が分かれる。
鬼島の立場跡を過ぎると、右手に須賀神社。
ここには天然記念物の大クスノキがある。
高さは25メートル弱。
葉梨川が蛇行し、鐙ヶ淵と呼ばれたのもこの辺り。
水守地区に入る東海道旧道。
この辺りは再開発による区画整理が進み、旧道のルートも判然としなくなるが、ポツポツと残る街道松が、かつての道筋を教えてくれている。
この先、国道1号を渡ると藤枝宿。
藤枝宿の商店街に入る。
東海道線が焼津経由となったことで、藤枝駅は宿場町から3キロほど離れて設置され、ここは旧市街地の商店街という趣になる。
藤枝宿の商店街に、白子バス停。
白子の地名は全国でいくつかあるが、読みが「しろこ」となるのは、伊勢の白子と藤枝の白子だけ。
本能寺の変の後、三河に逃げ帰った家康は伊勢白子の百姓に助けられたとされるが、その縁で白子の百姓を駿河国藤枝に住まわせて優遇したという。
藤枝大手の東海道から一本裏手の通りに、塔のあるちょっといい建物。
明治期の築で、お茶の貿易会社の建物だったとか。
この後、バスで藤枝駅へ出て東海道12日目を終了。